※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
Y様は大阪市内のラウンジで長年勤務を続け、接客力や店舗運営のノウハウを培ってこられました。そんなY様の夢は、自分の店を持ち、理想の空間でお客様を迎えること。その夢を実現すべく、大阪市北区の繁華街で希望通りの物件を見つけ、早速契約を済ませました。
ところが、開業準備を進める中で「飲食店営業許可」「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」「風俗営業許可(2号許可)」という複数の行政手続きが必要なことが判明。特に風営法に関わる申請は、一般的な飲食店の開業とは異なり、物件の構造や立地、用途地域などに関する厳しい基準があり、Y様はネットで情報収集を重ねながらも、次第に不安を募らせていきました。
「このまま自己判断で進めてトラブルになったらどうしよう……」そんな思いが強くなったY様は、「確実に、スムーズに、予定通りに開業したい」という強い決意のもと、当事務所へご相談いただくこととなりました。
担当行政書士のコメント
Y様からのご相談を受けた時点で、開業予定日まではおよそ3か月。ある程度の余裕はあるものの、風俗営業許可は申請から取得まで2~3か月を要するため、猶予はほとんどないという状況でした。そこで私たちは、初回の打ち合わせからスピーディにスケジュールを組み、即座に対応に着手しました。
まずは現地確認を行い、カウンターや手洗い場、厨房設備などの配置をチェック。飲食店営業許可と風俗営業許可の両方の基準を満たすよう、避難経路の確保や照度の調整、客席間隔の見直しなど、細かい点までアドバイスを行いました。
飲食店営業許可申請と深夜酒類提供飲食店営業開始届出については、必要書類を迅速に整え、保健所や警察署とも事前相談を行い、施設検査にも立ち会いました。事前の綿密な準備が功を奏し、一発合格を実現しました。
また、風俗営業許可申請では、営業計画書や施設図面、経歴書などの整備はもちろんのこと、営業所周辺の用途地域の調査も実施。専用出入口の要件に一部不備が見つかった際には、オーナーと緊急で協議し、必要な工事を迅速に実施することで、申請スケジュールの遅延を回避しました。
開業支援という業務は、単に書類を整えるだけでなく、依頼者の夢や想いに寄り添い、現場で起こる問題を一つひとつ丁寧に解決していくことが求められます。Y様の熱意と信頼に応えるため、私たちも全力を尽くしました。
お客様の声
「正直、こんなに手続きが多いとは思っていませんでした。保健所、警察署、図面作成……全部自分でやるのは無理だったと思います。でも、すべてをワンストップでサポートしてもらえたので、本当に心強かったです。
特に風営法の許可は、普通の飲食店と違って細かいルールが多くて、素人にはとても対応しきれない内容ばかり。何度も現地で調整をしてくださったり、工事業者とのやり取りまでサポートしてくださったり、先生がいなかったら開業は到底間に合わなかったと思います。
オープン当日、常連のお客様が『ついに夢が叶ったね』と祝ってくれたときは、感無量でした。これからもっと大きな店舗を目指していくつもりです。そのときも必ずお願いしたいと思っています。本当にありがとうございました!」