【大阪府】スナック開業に向けて風俗営業1号許可を取得した事例

想定される背景と経緯

ご相談をいただいたのは、大阪府で小さなスナックを開業したいという強い思いを持った女性の方でした。以前から「将来は自分のお店を持ちたい」という夢を抱いておられ、コロナ禍が落ち着いたタイミングを見計らって、物件の契約を進めることを決意されたとのことです。接客業の経験は豊富で、大阪市内の飲食店での勤務歴もある一方、営業許可や行政手続きについてはまったくの未経験で、手探りの中で行政書士を探しておられました。

インターネットで検索された際、当事務所のホームページにたどり着き、そこで掲載していた情報量の多さと分かりやすさに安心感を持たれたそうです。すぐに電話でのお問い合わせがあり、その後オンライン面談を通じて、営業形態や店舗の立地、テナント図面などを丁寧に確認しました。

当初、お客様ご自身は「深夜0時を過ぎても営業したいなら届け出があれば良いのでは」と考えておられましたが、接待行為の有無によって届出制度と許可制度が大きく異なること、スナック営業では風俗営業1号許可が必須であることなどをご説明したところ、すぐに内容を理解され、正式なご依頼へと進みました。

営業予定の物件は駅からやや離れた住宅街に隣接しており、騒音や保護対象施設への配慮など、立地に伴うリスクを踏まえた慎重な調査が求められました。こうした点を踏まえて、正式なテナント契約前に用途地域や周辺施設の調査を実施した結果、営業可能な条件が整っていることが確認でき、安心して契約へと進んでいただけました。

行政書士のポイント解説

今回のご相談では、比較的申請事例の少ない地域で風俗営業1号許可を取得するということで、警察署との事前協議を非常に重視しました。都市部と異なり、郊外では地域の生活環境への影響を懸念する声もあるため、許可取得には慎重な対応と明確な計画説明が必要です。

まずは物件の用途地域と周辺施設の確認からスタートしました。申請対象地は近隣商業地域に指定されており、営業自体は原則として可能でしたが、風俗営業に関しては管轄警察署の判断が大きいため、詳細な店舗図面や現地写真を用いて説明資料を準備しました。特に、接待行為が行われることを明記するにあたり、「どのような行為が含まれるか」を正確に記述し、法的要件を満たす内容に整理することを意識しました。

音漏れへの懸念や建物の老朽化といった構造面の課題についても事前に確認を行い、内装業者と協力して必要な防音工事の方針を立てました。相談者にもその点を丁寧に説明し、費用面や工期に配慮しながら最小限の対応で済むよう計画を調整しました。また、営業開始までのスケジュールが短かったため、申請に必要な全資料を優先度を付けて手配し、最短での提出を実現できました。

結果的に、現地調査では特段の指摘もなく、補正なしで許可を取得することができました。丁寧な準備と迅速な対応が実を結んだケースであり、地域特性を踏まえた行政対応の重要性を再確認することになりました。

解決イメージ

相談者は長年「いつか自分のお店を持ちたい」という想いを温めてこられた方で、今回の挑戦はその第一歩でした。どこに相談すればいいのか分からず、漠然とした不安の中でネット検索をしていたところ、当事務所のホームページにたどり着き、「情報が多く、分かりやすい」「この先生なら大丈夫そう」と感じていただけたことが、ご連絡のきっかけだったそうです。

実際に電話をしてみた際の対応がとても丁寧だったと話されており、オンライン面談でも終始リラックスして話すことができたとおっしゃっていました。警察署との交渉もすべて代行し、提出書類の収集や準備もサポートがあったことで、初めての申請でも不安を感じることなく手続きに臨めたとのことでした。

開業後は少しずつ常連のお客様も増え、思い描いていた“自分の城”での日々を楽しんでおられます。最初の一歩を踏み出す際に、安心して相談できる専門家がそばにいたことが、今の営業につながっているという声をいただきました。岬町という地域に根ざし、これからさらに発展していくであろう店舗のスタートをお手伝いできたことは、行政書士としても非常にやりがいのあるご縁でした。