【大阪市北区】風俗営業1号許可を取得し曽根崎でホストクラブを開業した事例

想定される背景と経緯

ご依頼者様は20代後半の男性で、ホストとして長年大阪の歓楽街エリアで活動してこられました。業界内での信頼と人脈を築き上げたうえで、満を持して独立開業を目指されました。法人登記が完了した直後、風俗営業1号許可の取得を確実に行いたいとのことで、インターネットで当事務所を見つけてご連絡をいただきました。

当初の段階で、すでに物件に目星をつけておられ、契約前に風営法上の立地要件をクリアできるかどうかの事前調査をご希望されました。物件所在地は商業地域であり、周辺100メートル圏内に学校、保育所、病院、図書館などの保全対象施設が存在しないことを、用途地域証明書の取得と現地調査を通じて確認いたしました。

また、物件がスケルトン状態であったため、これから内装を設計・施工する段階で風営法の構造基準を満たすように助言する必要がありました。内装工事が完成した後に構造基準に適合していないことが判明すると、再施工が必要になる場合もあるため、施工前にすべてのレイアウトを確認し、照度や視認性の確保、遮蔽物の排除、非常口の配置といった要素を設計段階で取り込んでいただきました。

営業所平面図、求積図、照度分布図、音響設備図などはすべてCADで作成し、構造・設備要件に対応した正確な図面を整備いたしました。申請書類についても、法人登記簿謄本、住民票、用途地域証明書、誓約書、身分証明書、管理者選任届、営業の概要書、使用承諾書、賃貸借契約書など、警察署の審査基準に合わせて過不足なく整え、正式に申請いたしました。

申請から約1ヶ月後に、警察による立入検査の日程が連絡され、当日は行政書士が立ち会いのもと検査が実施されました。検査では、照度測定、構造の視認性、設備の配置状況など、提出された図面と実際の店舗との整合性が細かくチェックされました。あらかじめ入念に設計・施工・書類準備を進めていたこともあり、特に指摘事項もなく検査は滞りなく完了しました。

その後、検査日から約10日後に風俗営業1号許可証が交付されました。全体のスケジュールとしては、初回のご相談から許可交付まで約45日間という短期間で完了した形となります。

許可取得後には、並行して進めていた飲食店営業許可、消防署への使用開始届、税務署・社会保険事務所への開業関連届出、雇用契約書や労務規定の整備、求人媒体への掲載など、営業開始に必要な手続きもすべてサポートいたしました。オープン後は、ホスト10名体制で順調な滑り出しとなり、早くも次のフロア拡張や系列店開業の構想もお持ちとのことでした。

行政書士のポイント解説

ホストクラブの開業において、風俗営業1号許可の取得は避けて通れない重要なプロセスです。特に大阪市内の歓楽街のようなエリアでは、警察署の審査が非常に厳格であるため、初動を誤ると長期間の遅延や再申請が発生するリスクがあります。今回のご依頼では、内装工事が始まる前の段階からご相談いただけたことにより、設計から図面作成、申請、立入検査まで一貫したサポートが可能となりました。

スケルトン物件からの開業では、照度や視認性といった風営法の構造基準を知らずに工事を進めてしまうケースも多く見受けられますが、本事例ではそれらをすべて事前に盛り込む形で対応できたことが、スムーズな許可取得につながりました。クライアント様の意思決定も迅速で、連携も非常にスムーズに進められたため、理想的なスケジュールで営業開始に至ることができました。

当事務所では、大阪市内各地域での風俗営業許可に豊富な実績がございます。ホストクラブの開業や拡張、法人化などを検討されている方も、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

解決イメージ

自分がホストクラブを経営する日が来るなんて、数年前には想像もしていませんでした。でも、業界で働く中でいつかは自分の店を持ちたいという思いが強くなり、準備を重ねてきました。ただ、風営法についてはまったく知識がなくて、どこから手をつければいいのかも分からなかったのが本音です。

そんな時に見つけたのがこちらの行政書士事務所でした。最初の相談からすごく丁寧に対応してもらえて、物件選びの段階から法的なチェックをしてくれたので安心感がありました。設計の段階でも、照明の明るさや仕切りの高さまで細かくアドバイスしてくれて、現場の業者さんとも一緒に進めてくれたのが心強かったです。

図面の作成や書類の準備もすべて任せきりにできて、僕はスタッフ集めや宣伝に集中できました。警察の検査も立ち会ってくれて、何の問題もなくスムーズに終わりました。今は毎日営業で忙しいですが、お客様の反応もよく、幸先のいいスタートが切れました。

次に2店舗目を出すときも、また同じ先生にお願いするつもりです。開業を考えている人には本当におすすめです。