※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
今回ご相談をいただいたのは、大阪府藤井寺市で英会話教室を運営している40代女性の方でした。英語教員経験を活かして自宅の一室を利用した小規模な教室を開いており、地域の子どもや保護者、社会人の方を対象にレッスンを行ってこられました。
これまでは生徒の紹介や口コミを中心に運営されており、特に大きな広告宣伝は行ってこなかったとのことでしたが、近年は新規の問い合わせが減少し、入れ替わりによって在籍者数が安定しない状況が続いていました。
看板は色あせていて目立たず、そもそも場所が分かりにくいという声もあり、またホームページがないことから、検索しても情報が出てこない状態となっていました。
そんな折に商工会の案内をきっかけに補助金の存在を知り、「看板とホームページの改修を補助してもらえるなら、もう一度チャレンジしてみたい」という思いで、申請のサポートを依頼いただきました。
担当行政書士のコメント
この案件では、すでに地域に根づいている小規模事業者が、集客力を再構築するための取り組みをいかに明確に示すかがポイントとなりました。
英会話教室という事業内容上、売上が顧客数に直結するため、看板とホームページという「認知導線の整備」が販路開拓の中心的な施策であることを丁寧に記載しました。
看板については、設置から10年以上が経過しており、視認性が著しく低下していたため、改修によって視覚的な認知を改善し、教室の場所が分かりにくいという問題点を解消する効果を明記しました。
加えて、デザインについてもプロの業者に依頼すること、英語学習に親しみやすいカラーやイメージを使った構成にすることなども計画書に盛り込みました。
ホームページ制作では、スマートフォン対応やGoogleマップ連携、料金表・レッスン紹介の掲載、問い合わせフォームの設置など、機能面を細かく明記し、「ホームページがないことで失っていた機会を取り戻す」という位置づけで構成しました。
併せて、今後はブログやSNSで学習情報を発信しながら、保護者や社会人層への信頼感を高めていく方針も記載し、補助事業の継続性を意識した内容としました。
商工会との連携もスムーズで、提出書類は事前に精査して面談時にすぐ確認できる形を整えました。事業概要の整合性、経費の妥当性、成果目標が明確であったため、提出後の照会も特になく、交付決定通知は申請からおよそ2か月後に届きました。結果として、看板改修費とホームページ制作費に対し、満額50万円の補助が実行されました。
お客様の声
看板やホームページはずっと気になっていたのですが、費用のことや手続きの煩雑さを考えると後回しにしてしまっていました。
でも、今回の補助金のことを知って「これが最後のチャンスかもしれない」と思い、思い切って相談したのがすべての始まりでした。
最初は自分の教室のどこをアピールすればよいのかも分からず不安でしたが、ヒアリングの中で「ここは強みになる」「ここは数字で示した方がいい」と具体的なアドバイスをたくさんいただけて、どんどん自信がついていきました。
無事に補助金が交付されて、看板も明るくなり、通りすがりの方から「こんなところに教室があったんですね」と声をかけられるようになりました。
ホームページも仕上がり、問い合わせが増えはじめており、来月からは体験レッスンの申込が2件入っています。
一人では絶対にできなかったことなので、本当に感謝しています。