※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
今回ご相談をいただいたのは、和泉市在住で2児の母でもある30代の女性の方でした。長年の夢であった「自分のカフェを開業する」という目標に向けて、数年間かけて少しずつ準備を進め、ついに理想的な物件を見つけて契約を済ませたところでした。しかし、店舗の内装費や備品購入、開業後数ヶ月分の運転資金を合わせると、自己資金だけではどうしても不足が生じるという状況でした。
ご自身で創業融資の申請に取り組もうと、日本政策金融公庫のサイトや解説ブログなどを読みながら、事業計画書の作成にチャレンジされていましたが、計画内容に一貫性がなく、「このままで本当に融資が通るのか不安になった」とのことで、専門家へのサポートを検討されるようになりました。
インターネットで創業支援に強い行政書士を検索され、当事務所の実績紹介をご覧いただいたうえでご連絡いただき、初回面談にて現状と想いをじっくりヒアリングさせていただきました。
担当行政書士のコメント
このご依頼者様は、飲食業界における経営経験はなかったものの、接客業としての現場経験が豊富であり、さらに開業に向けて自分なりに情報収集を重ねてきた努力が随所に見られました。創業融資の審査では、業界経験の有無以上に「実現可能な計画かどうか」「借入金の返済能力に根拠があるか」が重視されるため、経験不足をカバーする構成と説得力のある資料作りに注力しました。
まず、ターゲット層や提供するメニュー構成を明確に整理し、1日の来客数と客単価から逆算した月商の試算を行いました。そのうえで、仕入れ原価、人件費、水道光熱費、家賃などの必要経費を積算し、利益がどの程度見込めるのかをわかりやすく数値化しました。売上目標が感覚的にならないよう、近隣の競合店舗の価格帯や営業時間、口コミ数なども調査して裏付けを強化しました。
資金使途に関しても、融資申請額の根拠がはっきり分かるよう、厨房機器・テーブル・椅子・内装費・広告費などすべてに見積書を添付し、書類に整合性を持たせました。自己資金についても通帳の写しを用意し、申請要件を満たしていることを明確にしました。
面談対策では、想定される質問に対して簡潔かつ自信を持って答えられるよう、面接練習を何度か行いました。例えば「なぜこの立地を選んだのか」「競合と比べた強みは何か」といった点については、ご自身の経験を交えて論理的に説明できるよう事前に整理していただきました。
結果として、申請から約3週間で300万円の希望融資が満額実行され、開業資金を無事に確保することができました。現在はカフェが無事オープンし、和泉市内の主婦層を中心に着実にファンを増やしておられます。今後はリピーター獲得や定期イベント開催など、さらなる事業成長に向けた支援を続けていく予定です。
お客様の声
以前から「自分のお店を持ちたい」という思いはあったのですが、いざ物件を契約し、開業準備を進めていくと、「本当に資金が足りるのか」「融資が通らなかったらどうしよう」という不安がどんどん大きくなっていきました。
自分なりに事業計画書を作ってみたのですが、何度書き直してもこれで良いのか確信が持てず、思い切って行政書士の先生に相談しました。最初の面談でじっくり話を聞いてもらえたことがとても安心につながりましたし、自分の頭の中にあったイメージが、きちんと数字や文章になっていく過程に感動しました。
特に、面談練習の時間がありがたかったです。自分ではうまく説明できなかったことも、整理して話す練習をしてもらったおかげで、実際の面談では落ち着いて答えることができました。
おかげさまで希望額の融資を受けられて、内装も妥協せずに済みました。今は毎日お客様の笑顔に支えられながら、お店を少しずつ成長させています。相談して本当に良かったですし、今後も困ったことがあればまたお願いしたいです。ありがとうございました。