※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご相談いただいたのは、大阪市内の美容室で長年勤務されてきた40代の女性でした。以前から「自分の理想とするサロンを持ちたい」という夢をお持ちでしたが、家庭や育児との両立もあり、なかなか踏み出せずにいたそうです。
しかし、お子様の成長をきっかけに改めて独立を決意し、八尾市内の住宅地に近いテナント物件を見つけて契約。すでに内装業者とも打ち合わせが進んでおり、開業に向けて準備は整いつつありましたが、設備導入や広告費、当面の運転資金を含めると、全体で300万円程度の初期費用が見込まれました。
自己資金は80万円程度あるものの、それだけでは開業後の資金繰りが不安であったため、創業融資を検討されていました。ネット検索で当事務所を見つけ、「初めての融資申請で何から始めたらよいか分からない」とお問い合わせいただきました。
面談では、創業への想いや店舗のコンセプト、物件の立地、メニュー構成、価格設定などを詳しくヒアリングし、申請に必要な情報の整理から開始しました。
担当行政書士のコメント
今回のご相談は、事業に対する熱意や準備状況が非常に明確で、支援のしがいがある案件でした。ただ、創業融資の審査では「経験がある」だけでは不十分であり、売上予測や支出計画の整合性、借入金の返済能力などを数字で裏付ける必要があります。
まずは開業予定地周辺の人口動態や競合店の価格帯・提供サービスを調査し、それに基づいて初年度の売上目標と月別の試算表を作成しました。加えて、ターゲット層に対してどのような施策で集客するか(SNS、チラシ、紹介カードなど)も盛り込み、販路開拓の具体策を加えました。
また、支出面については、設備投資、什器備品、広告費、当面の人件費、生活費の確保まで考慮し、事業継続性をアピールできる資金計画を作成しました。
公庫面談対策としては、ご本人の創業動機や経験内容、計画の実現可能性について口頭でしっかり説明できるよう、予想される質問と回答の練習も行いました。その結果、面談も落ち着いて対応できたとのことで、提出から約3週間後に希望額260万円の融資が実行されました。
現在は無事にオープンを迎え、来店数も順調に推移しているとのご報告をいただいています。今後も経営のサポートを継続的に行っていく予定です。
お客様の声
ずっと「いつか自分のお店を持ちたい」と思いながら、家事や育児で毎日が過ぎていっていました。でもこのまま夢を後回しにしたくないと思い、思い切って動き出したところ、物件も決まり、もう後戻りできない状況でした。
ただ、資金のことだけが不安でした。融資の仕組みも、どんな書類が必要かも全く分からず、頭の中がぐちゃぐちゃで…。そんなときに、女性の創業支援にも強いと聞いて、この事務所に相談しました。
最初にお話を聞いてもらっただけで、「あ、ここに頼めば大丈夫だ」と安心できました。私の話を丁寧に聞いてくれて、それを元に計画書を一緒に作ってくれたことが本当にありがたかったです。
書類もスムーズに進めてもらい、面談のときも不安だった私に「このポイントは自信を持って話せば大丈夫」と言ってくれて、心強かったです。結果として希望通りの金額で融資を受けられて、今はお店も無事にスタートしています。
来てくれたお客様から「明るい雰囲気で落ち着けるね」と言っていただけて、本当に嬉しいです。迷ったけど相談して良かった。これからも頑張ります。ありがとうございました。