※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご相談いただいたのは、東大阪市内の住宅街にある生活雑貨の小売店を経営する50代女性の方でした。近隣の住民から親しまれる店舗として15年以上にわたり営業を続けてこられましたが、近年は近隣に大型商業施設やネット通販の影響で来店数が減少しており、経営の立て直しが必要だと感じられていたそうです。
店内のレイアウトが古くなっており、照明が暗いことや動線が悪い点を改善したいと考え、また、新たにSNSを活用した販促や店頭イベントなどを企画したいというご希望もお持ちでした。ただし、それらの施策を行うには相応の費用がかかり、自己資金だけでは賄いきれないということで、支援制度の活用をご検討されていました。
インターネット検索で当事務所の補助金サポートサービスを見つけてくださり、まずは無料相談をご利用いただきました。ヒアリングの結果、設備改修と販促が両方対象となる「小規模事業者持続化補助金」が非常に適していると判断し、申請に向けた準備を開始しました。
担当行政書士のコメント
小規模事業者持続化補助金は、東大阪市内の事業者にも広く活用されており、販路開拓や業務効率化を目的とした改装・広告費などが補助対象になります。しかし、制度上は単なる経費補助ではなく、事業計画書に基づく「成果が見込まれる取組」である必要があるため、採択されるためには戦略的な内容が求められます。
今回のケースでは、売上低下の背景に「店舗の物理的な使いにくさ」「プロモーション不足」があることが明確であったため、店内動線の改善・什器の入れ替え・LED照明の導入に加え、SNSと店頭イベントによる新規客層の開拓を組み込んだ申請を行うことにしました。
補助対象経費は店舗改装費、印刷物費、SNS広告費、外注によるWebバナー作成費などを含めた総額90万円程度で構成。補助率2/3に基づき、約60万円の補助を申請しました。
申請書では、地域の生活者の動線やニーズ、従来の店舗データ、近隣の競合状況も丁寧に分析したうえで、どのように今回の取組が経営改善につながるかを具体的に示しました。その結果、初回申請で無事採択となり、計画に沿った改装と広告展開を順調に進めることができました。
補助金の申請は一度きりで終わるものではなく、採択後の交付申請や実績報告など、期限管理と書類対応が非常に重要になります。最後まで一貫してご支援することで、事業者様の負担を最小限に抑えつつ、確実な補助金獲得へとつなげることができました。
お客様の声
店舗の売上が減ってきて、やはり何か手を打たないとダメだと思っていたのですが、どこから着手すればよいか分からず悩んでいました。インターネットで補助金のことを知り、「自分にも使えるのかな?」という気持ちで相談しました。
話を聞いていただいて、自分のお店の強みや弱みを改めて見直すきっかけになりましたし、改装だけでなく集客方法まで一緒に考えてもらえたのがとても心強かったです。
申請書を作るのは難しそうに感じていましたが、プロの方が一つ一つ整理してくれて、納得しながら進めることができました。採択されたときは本当に嬉しくて、今ではSNSからの問い合わせも増えてきています。
補助金があるおかげで、できなかったことが一気に進みました。迷っていた自分に相談する勇気を出して良かったと思っています。おかげでお客様の「明るくなったね」「見やすくなった」といった声も増え、やる気も戻ってきました。
今後も何かあればまた相談させていただきたいです。ありがとうございました。