※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は以前から、心と体のトータルケアを提供する仕事に携わりたいと考えておられ、ヨガインストラクターおよびアロマセラピストとしての資格取得と経験を積まれてきました。大東市内で自身のスタジオを開業する構想を固め、居抜き物件を見つけて準備を進めていましたが、内装費・マットやリラクゼーション用設備の導入、宣伝費、そして開業から軌道に乗せるための運転資金などで総額約400万円が必要となり、自己資金だけでは不足がある状態でした。そこで創業融資の活用を決断されましたが、申請書の作成方法や返済計画、面談で伝えるべき強みなどに不安を感じ、専門家への相談を検討。その中で当事務所のサポート実績をご覧いただき、ご依頼いただくことになりました。
担当行政書士のコメント
本件では「女性の安心感」「サービスの専門性」「持続可能な収益性」の3要素を創業計画に落とし込むことが重要でした。ヒアリングでは、ご依頼者様が大切にしてきた「女性がくつろげる空間作り」や「個別指導+アロマケアによる差別化」について深くお話しいただき、その思いを冒頭で明確に伝える構成を採用しました。
資金使途の整理では、スタジオの内装には間接照明や観葉植物を取り入れ、マットやプロップスなどのヨガ用品、施術ベッドやアロマディフューザーなどの備品費を見積もりに基づいて明記。宣伝費としてチラシ制作、SNS広告、Web予約導線整備も含めました。合計金額は約400万円、自己資金100万円・融資希望額300万円での申請としています。
収支計画では、1コマ60分・月50回開催、単価3,500円、会員定員はスタジオで常時10名を想定し、初年度売上約2,100万円、利益率20%以上を見込む現実的シナリオを提示。固定費・変動費を踏まえた返済余力も計算し、融資後も健全な経営を維持できることを示しました。
面談対策では、「客数が伸びない場合の対応策」「価格競合が激化したときの差別化」「予約が偏った際の対応」など、想定される質問に対する回答を事前準備。提出資料には現地マーケット分析や、競合他店との差別化ポイント一覧、リスク管理と改善計画も含む構成としています。
その結果、創業融資申請から約3週間で300万円の融資が承認され、スタジオ契約・内装準備・備品購入・広告掲載をスムーズに開始。開業当初から体験会で10名超が参加する盛況となり、メンバー獲得につながるスタートを切ることができました。
お客様の声
「自分のやりたいことは明確にあったものの、どこから手を付ければよいか、数字でどう示せばよいかが全く分かりませんでした。行政書士の先生に相談したことで、計画が形になり、書類も堂々と出せるようになりました。」
「面談準備は想定以上に練られており、本番でも落ち着いて対応できたのが融資をとる大きな要因だったと思います。結果的に希望額が認められ、開業の第一歩を自信を持って踏み出せました。」
「オープン後に来てくださったお客様から『居心地が良い』『あなたの声が聴きやすくて癒される』と言ってもらえると、本当にやってよかったと思います。これからも大東市の女性に寄り添える場所として大切に育てていきます。本当にありがとうございました。」