※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、英語教師としてのキャリアを活かし、門真市内で小学生向けの英会話教室を開講されました。地域の子育て支援センターなどと連携しながら口コミで生徒数を増やしていったものの、開校から1年を過ぎた頃、新規生徒の獲得スピードが鈍化し、定員の達成に向けて販路強化が必要と感じておられました。
特に、教室としての認知度は地元に限定されており、近隣市区からの集客が伸び悩んでいました。オンライン広告やチラシ撒きも試みたものの、費用対効果が十分に得られず、補助金による支援の活用を検討。具体的な申請支援を希望され、当事務所にご相談をいただきました。
補助金申請に関する情報は商工会から入手されていたものの、「何が経費に認められるか」「効果を審査員に示すにはどうすればよいのか」など、実務の壁に直面していたとのことでした。
担当行政書士のコメント
本件では、「教室らしさ」「子供に優しい環境」「集客増加のストーリー」を計画書に込めることが重要でした。まず、ご依頼者様には教室運営で大切にしてきた教育方針や保護者の声を丁寧にヒアリングし、「学びながら楽しく通える場」という教室のコンセプトを資料の冒頭に強く打ち出しました。
申請計画は内装改修、教材開発、チラシ制作、WEB広告費用に絞り込み、具体的には教室の壁面に児童向け英語ポスター設置、子供でも座りやすい机・椅子の導入、子供参加型教材の試作費、プロによる写真や動画制作、GoogleやInstagramによる地域ターゲティング広告などを盛り込みました。
また、教室訪問見学会や体験レッスン会の開催も申請の一部とし、「実際に体験した親子が口コミで広げる」導線構築を事業計画に含めました。補助金の意義である「持続的に販路を拡大するための取り組み」に沿う構成です。
数値目標として、実施後3か月以内に新規生徒10名獲得、体験会参加者30組、WEB広告からの問い合わせ15件をKPIとして明記し、計画の実現性と成果指標を明確にしました。これにより、審査員にも「数字で見える効果」が伝わる計画構成となりました。
結果、申請は満額採択となり、内装工事・教材制作・撮影・WEB広告・チラシ配布を計画通り実施。体験会は初月に15組が参加し、「来月もやってほしい」と保護者から高評価。実施後3か月で新規生徒が12名増加し、KPIをクリアするとともに安定した経営基盤が構築されました。
お客様の声
子供たちが「ここで勉強するのが楽しみ!」と言ってくれるのが何より嬉しかったです。自分の教室に誇りを持ちたいと思いながらも、広告や改修にかかる費用は自分だけではとてもできなかったので、補助金で実現できて本当に感謝しています。
面談の準備も、どんな想いでこうした施策を行うのかまで丁寧に聞いていただき、それを資料に反映してもらえたので、自信を持って面談に臨めました。結果として「この教室のありたい姿がしっかり伝わった」と言っていただき、支援の成果を実感しました。
今では体験会が安定して成果を出すようになり、新年度も定員拡大に向けて嬉しい準備が進んでいます。これからも門真市の子育て世代に寄り添う教室として、学びと笑顔の場を育てていきたいです。支えてくださった先生には、心から感謝しています。