※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、猫好きな地域住民と観光客をつなぐ場として、猫カフェ併設の雑貨店を枚方市内で5年前に創業されました。猫グッズのハンドメイド雑貨や地元アーティストとのコラボ品を販売しながら、カフェスペースでは癒し時間を提供していました。
しかし、コロナ禍以降の来店数減少と、SNSフォロワー数が停滞状態であることが課題となりました。オンライン販売のフォームも未整備だったため、雑貨の販路拡大には限界がありました。「店舗の魅力を再発信し、ECとリアル双方で顧客を増やしたい」という想いから、小規模事業者持続化補助金の支援を模索し、当事務所にご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
この事例のポイントは、「店舗のリブランディング」と「販路多様化」の両立でした。既存顧客には愛されている一方で、新規層に向けた情報発信とオンライン販促の体制整備が必要と判断しました。
補助対象経費として、まず店舗内装の一部改修を計画に含めました。具体的にはカフェスペースの照明や壁面装飾の刷新、猫と雑貨が映えるフォトスポット設置、EC商品撮影スペースの確保など、見た目と機能性を兼ねた内容に調整しました。
販促施策では、プロ撮影による商品画像制作、Instagram広告、地域向けチラシの制作・ポスティング費用を申請に盛り込みました。特にSNS広告では、近隣の若年層と猫好き層に向けたターゲティングを実施し、ECサイトへの誘導を狙っています。
計画書では、「店舗来店数」「SNSフォロワー数」「EC週次販売件数」という複数のKPIを設定し、補助金交付後の成果と整合性をとりました。また、雑貨EC導線の導入による新たな収益チャネル構築が、地域経済の循環にも好影響を及ぼすと判断しました。
結果として、補助金は満額採択となり、内装改修・写真撮影・販促物制作が実行されました。リニューアルオープン後は店内の雰囲気が好評で、写真映えを狙った来店者が増加。SNSでの投稿も増え、EC販売も月平均で10件以上安定して発生しています。来店数・EC売上ともに前年比で25%前後の伸びとなり、補助事業の成果が数字にも反映されました。
お客様の声
コロナ禍の頃には来店者が減って、雑貨の売上も下がってしまい、「このまま継続できるのか」と不安だった時期がありました。でも、補助金制度と出会って、プロのサポートを受けることで、「どう改善すればよいか」がはっきり見えました。
書類づくりでは、私の思いを丁寧に整理してくださり、補助対象となる費用の具体性までしっかり伝えてくださったのが頼もしかったです。内装やチラシが変わったおかげで、店の雰囲気が明るくなり、お客様から「映えるね」と言われるようになりました。
Instagramでの反応も格段に上がり、「可愛い!」という声とともにECサイトへの流入が増えてきて、リニューアルして本当によかったと感じています。猫カフェと雑貨を両立するこの店で、これからさらに地域の方とつながっていきたいです。