※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、大学卒業後に大阪市内の飲食チェーンで経験を積み、長年の夢であったクラフトビール専門の飲食店を地元・枚方市で開業することを目指していました。全国各地の地ビールや海外輸入ビールを取り扱い、フードペアリングも楽しめる店舗を構想しており、設備や冷蔵管理に多額の初期投資が必要なため、創業融資の活用を検討されていました。
しかし、融資申請に必要な事業計画書の作成や資金計画の立て方、自己資金要件、面談対応などに不安を抱えており、地元で実績のある専門家を探す中で、当事務所にご相談いただくこととなりました。
担当行政書士のコメント
枚方市は、住宅地と商業地域が混在する構造で、ターゲットとなる飲食業の開業には立地選定やマーケティング戦略が非常に重要です。ご依頼者様のように、明確なコンセプトを持った店舗の場合、しっかりとした市場分析と収益シミュレーションがあれば、公庫の融資は十分可能だと判断しました。
まず、当事務所ではご依頼者様のビジョンを丁寧にヒアリングし、店舗立地候補周辺の競合分析と人口構成を調査。過去に同様のコンセプト店舗が近隣に存在しないこと、加えて近年のクラフトビールブームが継続している市場背景をレポートに反映しました。
次に、売上予測と必要経費を月単位で試算し、損益計画・資金繰り表・開業後1年間の販促計画まで一貫して作成。自己資金は100万円程度でしたが、テナント契約・厨房設備・冷蔵ショーケース等に必要な設備投資と開業準備費を含めて、総額450万円の創業融資を申請しました。
公庫面談前には、想定質問に対する回答練習を行い、特に「開業後すぐの売上が想定を下回った場合の対応」や「販促の具体的な手段」など、リスク対応についても明確に説明できるよう準備しました。その結果、申請から約3週間で無事に融資決定となり、開業資金の大部分をカバーすることができました。
お客様の声
ビールが好きで、ずっと自分の店を持ちたいと思ってきましたが、実際にお金を借りるとなると想像以上に大変で、何から手をつけていいかわからない状態でした。ネットで調べても断片的な情報しかなくて、自分ではとても事業計画をまとめられないと思い、行政書士の先生にお願いしました。
お話を聞いていただく中で、「ただ夢を語るだけでなく、数字で語ることが大事」だと教えてもらい、計画の組み立て方も一つずつサポートしていただきました。実際に融資が決まったときは本当にうれしかったですし、何よりも、自分のビジョンに現実的な道筋をつけてもらえた感覚でした。
いまは開業準備の真っただ中ですが、内装工事も始まり、お客様に来てもらうのが楽しみで仕方ありません。事業を始める人にとって、味方になってくれる存在がいるのは本当に心強いと思います。
