※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、箕面市でアロマオイルを使用したリラクゼーションサロンを経営されている個人事業主の方です。自宅の一室をサロンとして活用しており、開業当初は友人や知人からの紹介で安定した予約が入っていました。しかし近年、コロナ禍による客足の減少や、紹介依存型の集客スタイルに限界を感じ、「もっと広く地域の方々に知ってもらいたい」という思いを強くされていました。
とくに課題となっていたのは、オンライン上の露出が弱く、ホームページが古いままだったことや、チラシ等の販促物が自作でプロの目線ではなかったことです。ご自身での改善にも限界を感じていたため、専門家の支援を受けつつ、販促活動を本格化させるための資金として、小規模事業者持続化補助金の活用を検討。当事務所にご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
本件では「自宅サロンの魅力をいかに外部に伝えるか」が大きなテーマでした。箕面市内には競合のリラクゼーション施設も多数ありますが、ご依頼者様の強みは「完全予約制のプライベート空間」「カウンセリングに基づいたオーダーメイド施術」「精油や内装へのこだわり」といった点でした。これらを視覚的にも言語的にも伝えることが、補助金計画の軸となりました。
まず、補助金の対象経費として、①ホームページの全面リニューアル、②Instagram広告とLINE公式アカウントの開設・運用代行、③女性向けデザインに特化したチラシ制作・地域配布費用、④店舗看板の小規模改修を提案。これらはすべて「販路開拓等の取り組み」に該当し、補助対象経費として認められる内容であることを確認しつつ、事業計画書に落とし込みました。
申請時には、現在の経営状況と今後の目標を明確に記載し、取り組みの必要性と効果を定量的に説明しました。例えば、「月間来客数の向上目標」「広告経由での問い合わせ件数」などを予測し、成果指標として設定。申請は無事に採択され、補助金の交付決定を得た後は、専門業者と連携してスムーズに施策を進行しました。
新しいホームページはデザイン性と情報量を両立した構成で、予約導線もスムーズに改善されました。また、SNS広告も女性層へのリーチに成功し、従来の倍以上のアクセス数を記録。チラシについても、地域情報誌と連携することで高い閲覧率を得られ、問い合わせ件数が月10件を超えるようになりました。結果として、半年後には平均売上が30％近く向上するという目に見える成果となりました。
お客様の声
これまでずっと口コミだけでお客様に来ていただいていたのですが、近年は紹介の数も減り、「このまま続けていけるのか」と不安になることもありました。そんな中で、補助金という制度を知り、少しでも新しい集客方法に挑戦できればと考えて、相談させてもらいました。
最初は「補助金って難しいのでは？」という不安もありましたが、先生が丁寧に説明してくれて、一緒に計画を組み立ててくれたので安心して取り組むことができました。とくに、自分では気づいていなかったお店の魅力を引き出してもらい、それをどう見せていくかを一緒に考えてくれたのが嬉しかったです。
今では新しいお客様が来てくださるようになり、サロンにも活気が戻ってきました。施術後に「ホームページがきれいだったから予約しました」と言っていただけたときには、本当にやってよかったと思いました。
私のように一人でやっている事業者でも、しっかり支えてもらえれば補助金を活用できるということを、他の方にも伝えたいです。これからもリピートしてもらえるよう努力して、地域に愛されるサロンを続けていきたいと思います。
