※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は長年、健康志向の外食チェーンでメニュー開発を担当してきた30代の男性で、以前から「自分の店を持ちたい」という夢を持っていました。第二子の誕生を機に都心から池田市へ移住し、地域密着型のオーガニック惣菜店を開業することを決意されました。
物件はすでに池田駅近くで見つけており、内装や厨房設備の工事費用、冷蔵ショーケースやPOSレジなど初期投資が必要でした。開業資金の一部として日本政策金融公庫の創業融資を利用することを検討していたものの、「自己資金の割合や返済計画の立て方に不安がある」「計画書の構成がこれで良いのか分からない」といった課題を感じ、弊所にご相談くださいました。
担当行政書士のコメント
池田市は住宅地と駅周辺の商業地がバランスよく存在しており、健康志向の子育て世代をターゲットにした惣菜店の需要は高いと考えられました。そのため、本件では市場性の根拠と競合との差別化要素をしっかりと計画書に盛り込み、金融機関に「成功可能性の高さ」を納得してもらうことを目指しました。
ヒアリングを重ね、依頼者様の経験・実績をストーリー化し、メニューや販売単価、回転率、来店予測などをもとに月別の売上見込みを設計。あわせて、仕入れ原価、人件費、テナント賃料、水道光熱費などの固定費・変動費を精査し、開業から3年間の損益計画とキャッシュフロー表を作成しました。
融資希望額と自己資金のバランスについても慎重に見極め、追加の自己資金投入や親族からの借入証明書も準備。信頼性の高い資金計画書に仕上げることで、融資担当者の納得を得やすい構成となりました。
結果として、日本政策金融公庫から希望金額の満額近い融資を獲得。融資実行後は予定通りに開店準備が進み、開業初月から売上が目標の120%を超える滑り出しとなりました。オープン後の集客も順調で、SNSによる情報発信や口コミで近隣住民に広がり、現在ではお昼前には完売する日もあるとのことです。
お客様の声
飲食業界で働いていたとはいえ、自分でお店を出すとなると全く勝手が違って、最初は「やりたい気持ち」と「不安」の間で揺れていました。創業融資の話を聞いた時も、簡単ではないと感じていたのですが、こちらの行政書士さんに相談したことで一気に道が開けたような気がします。
特に驚いたのは、ただ計画書を作るだけでなく、「どういうところを金融機関は見ているか」「なぜこの数字が必要か」まで一緒に考えてくださったことです。自分のやりたいことを言葉にするのが苦手だったのですが、先生が丁寧に聞き出してくれて、それを形にしてくれたことで、計画書にも自信が持てました。
融資が決まったときは、本当にうれしかったです。おかげで無理なく開業できましたし、今ではリピーターのお客様も増えてきて、近隣の方に「こういうお店を待ってた」と言ってもらえるのが励みになっています。
この事務所にお願いして本当によかったと思っていますし、もし創業を考えている知り合いがいたら、ぜひ紹介したいと思っています。これからも地域の人たちの健康と笑顔のために頑張っていきたいです。