※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
依頼者様は、長年飲食業界でパート勤務を続けながら、子育てを行ってきたシングルマザーです。地域の高齢者や一人暮らし世帯が増える中、「家庭的で栄養バランスのとれたお惣菜を届けたい」という思いから、自ら店舗を構えて事業としてスタートさせる決意をされました。
物件は西成区の住宅街にある空き店舗を改装し、テイクアウトと配達を中心に展開するスタイル。調理設備の導入や冷蔵ショーケースの設置、開業直後の仕入資金を含め、自己資金だけでは足りない状況でした。創業融資を検討する中で、行政書士を通じた計画的な申請が有利になると知り、当事務所へご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
このケースでは、依頼者様のこれまでの調理経験と地域ニーズとの合致性が高く、創業理由にも説得力がありました。融資申請額は280万円で、店舗改装費・設備投資・運転資金に分けて明確な資金使途を構成しました。
収支計画では、1日あたりの平均販売個数、客単価、営業日数をベースに月次売上を設定。さらに、近隣エリアに向けたチラシ配布や、福祉施設との連携も視野に入れた地域密着型の販売戦略を組み込みました。
加えて、家計の状況や育児との両立についてもヒアリングを行い、業務時間や人員体制を現実的に設計。審査時に「実現可能性」の高さを示せるよう、営業開始後のスケジュール管理や家庭支援とのバランスも明文化しました。
公庫面談前には質疑応答の練習を繰り返し、融資審査に対して自信をもって臨めるようサポートした結果、満額近い融資の決定を得られました。
お客様の声
正直、自分が「事業主」になるとは思ってもみませんでした。家事と育児をしながら、飲食店のパートで働いてきましたが、いつか自分のお店を持って、もっと自由に料理を提供したいと夢を見ていました。
でも現実は、資金のことも書類のことも何もわからず、最初は不安だらけでした。そんな中で行政書士さんに相談したら、事業計画の立て方から、面談の練習まで、本当に丁寧に支えてくれました。
「数字が苦手です」と伝えたら、私の話を一つ一つ拾い上げて、数字にして説明してくれて、自分の頭の中が整理されていく感覚がありました。面談のときには、「今なら答えられる」と思える自分がいて、自信を持って話せたことが嬉しかったです。
今では、常連さんも増えてきて、「この味を楽しみにしてる」と言ってくださる方がいるのが何よりの励みです。家計も少しずつ安定してきて、子どもとの時間も増えました。
一人で頑張ろうとしていたら、きっと途中で諦めていたと思います。今、私のように一歩を踏み出そうとしている方がいたら、ぜひ専門家のサポートを受けてみてください。自分を信じて、夢を現実にできる道があると思います。