※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
依頼者様は、ワインインポーターやレストランで長年ソムリエとして勤務した経歴をもち、「自分の理想の空間で、ワインの魅力をじっくり伝えたい」という強い想いを抱いていました。北区の中でも落ち着いた雰囲気のある裏路地に、10坪ほどの小規模な物件を見つけ、完全予約制の隠れ家的ワインバーの開業を決意されました。
物件取得費や内装工事費、厨房設備、ワインの初期仕入れ資金、WEBサイト制作など、自己資金のみでは足りず、事業計画書を伴った創業融資を検討。知人から「飲食業に強い行政書士がいる」と紹介され、当事務所にご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
今回のケースでは、明確なコンセプトと専門性がある依頼者様のビジネスを、数字の裏付けとともに形にしていくことが重要でした。まず、ソムリエ資格と10年以上の接客経験という強みを、創業計画書の中でどのように評価してもらうかを徹底的に整理しました。
店舗の収支計画では、「1日2組限定」「客単価8,000円前後」「ドリンク利益率の高さ」などをもとに、月間売上と経費構成を具体的に設定。融資金額は300万円としましたが、内訳を細かく記載することで、資金使途の透明性と現実性を示しました。
また、集客については「リピーターを中心としたSNSマーケティングとWeb予約導線」を確立し、予約管理を効率化しながらも高単価営業を維持できるモデルとすることで、採算性の高い計画として仕上げました。
創業融資の面談対策では、事前に想定問答を行い、「なぜこの立地か」「価格設定の根拠は何か」「返済見込みの確実性は?」など、よくある質問にしっかり答えられるようサポートしました。結果として、初回の申請で満額融資を獲得し、無事開業に至りました。
お客様の声
会社員時代から、「いつかは自分のバーを持ちたい」と思い続けていました。でも実際に物件を見つけて開業を決意したとき、最大の壁は「お金」でした。自己資金では到底足りず、公庫の創業融資を使いたいと思いましたが、事業計画の作成がとにかく難しい……。
そんなときに、以前レストランで一緒に働いていた同僚から、こちらの行政書士事務所を紹介してもらいました。初回の相談から「これはいける」という手応えがあり、プロに任せてよかったと思っています。
私のワインへのこだわりや、店舗の世界観をしっかりヒアリングしてくれて、それを数字や資料に落とし込んでいただけたことが、すごくありがたかったです。おかげで面談も自信をもって挑めて、スムーズに融資が下りました。
今では予約が1週間先まで埋まる日もあり、常連のお客様との会話を楽しみながら、自分の信じた形で店を続けられています。あのとき背中を押してもらえなかったら、この場所には立てなかったと思います。本当に感謝しています。