※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
依頼者様は、来日して10年以上が経過し、日本で調理補助や清掃業に携わりながらコツコツと貯金を重ねてきた努力家の方です。母国ベトナムで育った家庭の味を、日本でも伝えたいという強い思いを長年持っておられ、飲食店の開業を決意しました。
平野区には在日ベトナム人が比較的多く住んでおり、加えてベトナム料理に興味を持つ日本人も増えてきたことから、「地域の橋渡しとなるような店を作りたい」と考えていました。ただし、店舗の改装や厨房機器の購入、広告費用を自己資金だけで賄うのは厳しく、補助金の存在を知って当事務所に相談に来られました。
担当行政書士のコメント
外国人の方が単独で補助金申請を進めるのは言語や制度面でハードルが高いため、しっかりと伴走型でサポートする必要があります。依頼者様は明確な開業の動機と準備をお持ちで、計画の現実性が高かったため、補助金採択の可能性は十分にあると判断しました。
申請対象経費としては、店舗内装(アジア風の装飾や換気設備)、業務用冷蔵庫・ガスレンジ等の厨房設備、オープン時のチラシ制作費、SNS広告費用などを適切に整理し、補助対象として申請しました。
また、地域のベトナム人コミュニティへのアプローチや、ベジタリアン・グルテンフリー対応メニューなどを取り入れて地元住民との親和性を高めている点も、加点要素として事業計画に盛り込みました。
補助金申請書類では、日本語表現が難しい部分を私が日本語で整え、依頼者様の意図をしっかり反映させるよう努めました。結果として、初回申請で無事採択。補助金により初期投資の負担が大幅に軽減され、スムーズにオープンまでこぎつけることができました。
オープン初日には在日ベトナム人の方々だけでなく、地元の日本人家族連れも多く来店され、口コミで評判が広がり、現在はランチタイムは連日満席になる日もあるほどの人気店となっています。
お客様の声
私は日本で長く働いて、ようやく自分のお店を持ちたいと思いました。でも、お金が足りないし、日本の申請はとてもむずかしくて、自分ではできないと思いました。友達が「補助金を使えるかもしれないよ」と教えてくれて、行政書士の先生に相談しました。
先生はとても親切で、私の話をちゃんと聞いてくれて、どんな書類がいるか、どう書けばいいか、一緒に考えてくれました。書類をつくるのは時間がかかりましたが、先生が全部サポートしてくれて、とても助かりました。
補助金がもらえて、きれいなお店を作れて、お客さんもたくさん来てくれて、本当にうれしいです。チラシやインスタグラムで知って来てくれた日本人のお客さんもいて、「おいしい」と言ってくれると、とても元気が出ます。
このお店が成功したのは、先生の助けがあったからです。これからも、みんなに愛されるお店にしたいです。