※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
依頼者様は、スポーツトレーナーとして10年以上のキャリアを持ち、フィットネスクラブや整骨院などでの勤務経験も豊富な方でした。長年の現場経験を通じて「もっと個人に寄り添った、効果の出る指導をしたい」との思いを募らせ、独立を決意されました。
開業場所には、通勤客やシニア層が多く居住する住之江区の住宅街エリアを選定。広さ10坪程度のテナントに限られた設備を効率的に配置し、完全予約制・個別指導型のパーソナルジムを構想していました。
自己資金もある程度は準備していたものの、設備投資(トレーニングマシン・マット類・姿勢分析ツールなど)と広告宣伝費の初期負担が大きく、創業融資の利用を検討。書類作成や面談準備のハードルを感じて、行政書士である当事務所にサポートを依頼されました。
担当行政書士のコメント
パーソナルトレーニングジムのようなサービス業は、固定費の抑制と収益性のバランスがとりやすく、創業融資においても評価されやすい業種です。ただし、同業他社との差別化と地域ニーズへの対応力をしっかりと説明する必要があります。
今回の申請では、まず「なぜ住之江区での開業か」という点に注目しました。近隣のスポーツジムの業態や価格帯、ターゲット層(中高年やダイエット志向の女性層)などを丁寧に分析し、依頼者様の経験と実績がどのようにマッチするかを示しました。
さらに、単なるトレーニング指導にとどまらず、姿勢改善・食事管理・セルフケアの指導も行うこと、回数券制や継続利用の仕組みを導入することで、安定収益が見込める点もアピールしました。収支計画には、初年度から月次の売上予測と経費内訳を緻密に記載し、現実的なプランとして仕上げました。
面談対策では、「なぜ独立するのか」「安定収益の根拠はどこにあるか」「設備投資の必要性」などを想定質問として整理し、依頼者様と複数回のシミュレーションを実施。結果として、満額近い融資を獲得することができ、無事に開業に至りました。
開業後は、GoogleマップやInstagramを中心に地域への告知を行い、近隣住民からの認知も広まりつつあります。地域の健康促進にも貢献できる、良質なサービスを展開するジムとして定着が期待される事業です。
お客様の声
これまでずっとフィットネスの現場で働いてきましたが、「自分のやりたい指導を、自分のペースで提供したい」という思いが年々強くなり、開業を決意しました。とはいえ、店舗を借りて設備を整えてとなると、どうしてもお金の問題が出てきます。
創業融資という制度の存在は知っていたのですが、実際にどう動けばいいか分からず悩んでいたところ、知人の紹介でこちらの行政書士さんに相談することになりました。
打ち合わせでは、私のこれまでの経験や将来のビジョンをしっかり聞いてもらえたうえで、事業計画書の構成を一緒に組み立ててもらえたのが本当に助かりました。自分一人では思いつかなかった視点もたくさんあり、面談対策まできっちりやってもらえたおかげで、本番も落ち着いて臨めました。
融資が通ったときは本当に嬉しかったです。今はまだスタートしたばかりですが、通ってくださるお客様の変化を見るのが楽しみで仕方ありません。今後も地域に根ざしたジムとして、しっかり続けていきたいと思っています。