※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
今回ご相談いただいたのは、大阪市西淀川区の住宅地エリアで焼きたてパンのテイクアウト専門店を個人で運営している女性事業主の方でした。パン作りは20年以上の経験があり、以前は他店舗での勤務や教室開催を行っていましたが、自分の理想とする商品を自由に作れる環境を求めて、1年前に独立・開業されました。
開業当初は知人や近隣住民を中心に来店客が増えていき、口コミとSNSで少しずつ認知が広がっていました。しかし、店の場所がやや奥まった通りにあることもあり、「もっと通行人に見つけてもらいたい」「外観や看板を改善して視認性を上げたい」という課題を抱えておられました。また、店内の動線やレジ周りの狭さも課題で、ピーク時の混雑対応や効率的なテイクアウト導線の確保が難しい状況が続いていたとのことです。
とはいえ、すでに開業時に内装や機材の導入で資金を使い切っており、新たな投資を行う余裕はない状態でした。そんな折、小規模事業者持続化補助金の存在を知り、「この制度で店の環境を良くできるかもしれない」と思い立ちました。ただし、補助対象の範囲や申請手続きの複雑さが不安で、「自分一人で進めるのは難しそう」と感じられたそうです。
当事務所の「補助金・飲食店・大阪市」のワードでホームページを検索され、西淀川区での支援実績を見てお問い合わせをいただきました。開業から1年以内であり、今後の売上増加を狙う施策として非常に有効と判断し、正式に申請支援をお引き受けしました。
担当行政書士のコメント
ご本人の強みは、パン職人としての技術力と、地元のファンを大切にする姿勢にありました。その魅力を外から分かりやすく伝える「店舗外観の整備」と、集客力を強化する「SNS広告・チラシ展開」の2軸を、補助事業の柱として計画を設計していきました。
まず、申請書類では、看板設置、照明追加、ファサードの木製装飾などのデザイン案を整理し、「外から見て立ち寄りたくなる店舗」にする改修を補助対象経費として明示しました。また、テイクアウト待機列の混雑緩和を目的としたレジ横スペースの拡張や、商品展示棚の配置換えによる回遊性向上なども、店舗内オペレーションの改善として明記しました。
並行して、SNSとチラシを活用した新規客層へのアプローチも補助対象に含めました。InstagramやFacebook広告では、エリア指定で西淀川区の周辺に住むファミリー層を狙ったターゲティングを設定し、看板設置と連動して来店動線を構築できるよう工夫しました。チラシは商店街や保育園・学童施設への配布を中心に、週末の来店増加を目指す計画としました。
事業計画書の作成では、これまでの月間売上・来店者数の推移や、曜日・時間帯別の来客傾向など、具体的なデータを基に施策の効果を予測。補助金によって集客数が何%向上するか、客単価がどう変化するかを予測し、数字での裏付けを強化しました。ご本人と何度も打ち合わせを行いながら、事業の思いと現場感が伝わる内容に仕上げました。
結果的に、採択通知を無事に受け取り、計画通りに外観改修・照明増設・広告展開などを実施。補助事業終了後の数ヶ月間で、通行人からの来店数が明らかに増加し、「看板を見て入った」という新規客の声が多数寄せられました。また、Instagram広告経由で来店したという口コミがSNS上でも確認され、週末の売上が前月比20%以上向上する結果となりました。
お客様の声
店を始めたときは、とにかく「自分のパンを届けたい」という気持ちだけで走っていました。たくさんの人に喜んでもらえるのが嬉しくて、それだけで毎日頑張れていたんですが、ふと振り返ると、「もっとお客様に見つけてもらう工夫をしないといけない」と思うようになりました。
でも、看板をつけたり店内を少し工事したりするだけでもお金はかかるし、自分ではできないことが多くて悩んでいました。そんなときに、小規模事業者持続化補助金という制度を知って、「これを使えたらすごく助かる」と思ったんです。でも、ネットで見ても難しい言葉が多くて、「どうしたら申請できるのか分からない…」と不安になりました。
インスタで見つけたWing堂ヶ芝行政書士事務所さんに問い合わせてみたら、すぐに返信をいただいて、しかもすごく丁寧に話を聞いてくださって、「この人にならお願いできる」と思いました。書類作成から実施計画まで全部手伝ってもらって、何度もやり取りしながら納得のいく申請ができました。
結果として、申請が通って、念願の看板や照明、チラシ配布など全部実現できて、来店数が本当に増えました。「新しいお店できたんやね」「前から気になってた」と声をかけてもらえることも増えて、頑張ってきてよかったなと感じています。行政書士さんには心から感謝していますし、これからも事業を成長させていけるよう努力していきたいです。