※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、長年にわたり小麦アレルギーや健康志向の食生活を自身で実践しておられました。食の選択肢が限られる人にも「安心して美味しく楽しめる場を作りたい」と考えるようになり、グルテンフリー専門のカフェを自らの手で開業したいという目標を掲げて準備を進めておられました。料理やスイーツはすべて自作で試作を重ね、開業への情熱は十分。天王寺区内の駅近エリアで好立地の小型物件を見つけ、自己資金で内装工事に着手していたものの、広告費やWebサイト制作費、予約対応システムの整備など、集客に関わる施策にかける予算が不足しているという課題に直面していました。
そのような中、小規模事業者持続化補助金の存在を知り、「これが活用できればお店のスタートがより良い形で切れるのでは」と希望を感じたものの、実際に申請を進めるとなると、複雑な計画書の記載や見積書の準備、申請書類の形式などに不安を感じられました。書類作成そのものに苦手意識があったこともあり、「専門家に相談したい」という思いから、天王寺区で飲食業の補助金に詳しい行政書士を検索し、当事務所のホームページにたどり着かれました。事例紹介や地域密着型の支援スタイルに信頼を感じ、初回相談にお越しくださいました。
担当行政書士のコメント
ご相談者様は、事業に対する理念や提供メニューのコンセプトが非常に明確で、補助金の審査においても高く評価される可能性があると判断しました。ただし、それらを伝える書類の構成や言葉の選び方に課題があり、ヒアリングを重ねながら、経営計画書と補助事業計画書を一から丁寧に組み立てていく必要がありました。
補助事業としては、開業時の集客支援と販路拡大施策として、Instagram運用支援、Googleビジネスプロフィールの最適化、チラシのデザインと配布、予約管理を兼ねた簡易ホームページの構築、さらにはLINE公式アカウントを活用したクーポン配信機能の整備など、顧客接点の強化に特化した内容を採用しました。補助金の対象となる経費についても、見積書と事業内容の整合性を確認しながら整備を進め、必要書類の一式を期限内に提出できるようスケジュールを逆算して対応しました。
経営計画書では、グルテンフリーカフェという業態が天王寺区内では希少であり、一定の健康志向・アレルギー配慮層に対して明確なニーズがあることを分析データに基づいて記載しました。また、過去のイベント出店時の売上実績やSNSでの反応も補足情報として活用し、実行力のある事業者であることを印象づけるように工夫しました。
申請後の審査では特に補助対象事業の具体性と、数字に裏付けされた販路開拓施策が高く評価され、無事に補助金が採択されました。補助金の交付決定後は、予定していた広報活動を迅速に実施。Instagram広告のターゲティング精度向上により、アレルギー対応やヴィーガン対応に関心を持つ層からの集客が見られるようになり、開業初月から新規客の予約が相次ぐ結果となりました。
お客様の声
私はもともと小麦アレルギーがあって、自分が食べられる外食の選択肢が少ないことにずっと悩んでいました。でも同じような悩みを抱えている人はきっとたくさんいると思って、「自分で安心して食べられるお店を作ろう」と決めたのがきっかけです。開業のために物件を決めて、内装を始めてから、集客や宣伝の準備に手が回らなくなって、これは何とかしなければと思った時に、補助金の制度を知りました。
調べていくと、やってみたいことに使える制度だと分かって「これは使いたい」と思ったんですが、正直言って自分ひとりでは申請できる気がしませんでした。書類がたくさんあって、専門的な内容も多くて、不安でいっぱいでした。そんな時にWing堂ヶ芝行政書士事務所さんのことを知って、「ここなら一緒に考えてくれそう」と思って相談しました。
面談では、私の想いをたくさん聞いてくださって、それをひとつずつ整理しながら計画にしてくれて、本当にありがたかったです。計画書を一緒に作っていく中で、自分のやりたいことがもっと明確になっていって、「私はこういうお店を作りたかったんだな」と再確認することができました。
無事に補助金も通って、広告やSNSの準備もしっかりできて、オープンしてからはお客様から「こういうお店を探してた」と言ってもらえることが多くて、本当にやってよかったと思っています。これからもっと多くの人に知ってもらえるように頑張っていきます。サポートしてくださった行政書士さんには本当に感謝しています。
