※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ご依頼者様は、日本で20年以上生活されている韓国籍の女性で、これまで飲食店での勤務経験が長く、日本国内の焼肉店や居酒屋などで調理担当として実績を積んでこられました。かねてより「いつか自分の店を持ちたい」という強い想いがあり、韓国の家庭料理を気軽に味わえる店を自分の手で作りたいと考え、大阪市港区で物件を探しておられました。
港区は観光施設が多く、ファミリー層や地元住民が多く居住しているエリアであり、韓国料理の需要も高まっている地域の一つです。ただ、店舗の開業には物件取得費、内装設備費、厨房機器、広告費など多くの初期投資が必要で、ご本人の貯蓄だけでは不足していました。知人から「日本政策金融公庫の創業融資制度」を勧められ、活用を検討し始めましたが、日本語での申請書類の作成や数字の説明に大きな不安を抱えておられました。
そんな中、当事務所のホームページを見つけ、「港区で飲食店の創業支援に強い行政書士」という文言に信頼を感じ、問い合わせをいただきました。初回相談の段階から、具体的な店舗コンセプトやメニュー構成のイメージが明確で、何よりも飲食業に対する熱意が強く、「ぜひこの夢を実現させていただきたい」と感じたため、全力でサポートすることを決めました。
担当行政書士のコメント
今回の創業融資サポートでは、金融機関に「確実に融資対象としてふさわしい」と判断される計画づくりに注力しました。特に重視したのは、港区という地域特性と、韓国料理という業態の親和性を数値と戦略の両面で裏付けることです。
まず、ご本人の飲食業経験を職務経歴書の形で整理し、どの店舗で何年、どのようなポジションで働いていたかを詳細にまとめました。これにより、実務経験の豊富さと業界理解の深さを説得力ある形で伝えることができました。
次に、創業計画書の作成では、売上目標やターゲット客層、メニュー価格帯、客単価、月間来店数の見込みなどを具体的に数値化しました。特に、周辺地域における競合店との差別化ポイントや、韓国料理を通じて地域住民や観光客を惹きつける施策を明記しました。ランチ需要を意識したリーズナブルな定食セットや、SNS映えするスンドゥブチゲ・チーズタッカルビなどの構成により、平日・休日ともに集客が見込めることを数字で示しました。
また、ご本人が日本語での面談に不安を感じていたため、面談練習にも時間を割きました。想定質問に対する回答を一緒に作成し、繰り返しロールプレイを実施。必要に応じて重要語句のメモを作成し、当日は緊張せずに受け答えできるよう対策しました。その他、厨房設備に関する見積書の取得支援や、店舗レイアウトの概要図作成にも協力し、書類全体の信頼性を高めました。
最終的に、計画は無事に採択され、希望額満額での融資決定という結果につながりました。資金は主に内装・厨房設備と、プレオープン時の宣伝活動費に充てられ、スムーズな開業につながりました。現在では港区内でも口コミで話題となり、韓国料理ファンを中心にリピーターが増えているとのことです。
お客様の声
私は日本で長く飲食店で働いてきましたが、いつか自分のお店を持ちたいという夢がありました。でも、お金のこと、日本語での書類のこと、融資のこと、本当にたくさんの不安がありました。最初は一人で申請しようと思って書類を見ましたが、難しくて諦めかけていました。
そんな時、Wing堂ヶ芝行政書士事務所さんのサイトを見つけて、「ここにお願いしてみよう」と思って相談しました。最初の相談で、私の話をとても丁寧に聞いてくれて、計画の作り方も分かりやすく教えてくれて、本当に安心できました。
自分の経験やお店のアイデアを一緒に言葉にしてくれて、日本語が苦手な私でも融資の面談にちゃんと準備できるようサポートしてくれました。面談の練習もたくさんしてくれて、本番では自信を持って話すことができました。
無事に融資が通って、お店の準備も順調に進み、オープンしてからはたくさんのお客様が来てくれています。「本場の味が楽しめる」と言ってくださる方もいて、本当にうれしいです。自分の夢を実現するために力を貸してくれた行政書士さんには感謝しかありません。これからもお店をもっと良くしていきたいと思います。