※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
大阪市西淀川区にある機械部品製造会社の担当者様より、「外国人の設計技術者を新卒で採用したいが、ビザの申請に不安がある」とのお問い合わせをいただきました。候補者はインドネシアの工学系大学を卒業予定の学生で、企業が開催するオンライン説明会を通じて日本企業に関心を持ち、内定が決まったばかりの状況でした。
ただ、採用予定職種が現場寄りであり、いわゆる単純労働と誤認されやすいとのことで、「在留資格が下りるか不安」という懸念を持っておられました。また、採用担当者の方も初めての外国人雇用であり、入管の考え方や書類の整え方についても一から支援が必要な状態でした。
担当行政書士のコメント
西淀川区のような工業地域では、外国人技術者の受入ニーズが高まる一方で、ビザ申請においては「職務内容が技術・人文知識・国際業務ビザの対象に明確に該当するか」がポイントとなります。
今回のケースでは、CADを用いた設計業務が中心であり、職務内容を正確に記載する必要がありました。そのため、業務の区分を設計・解析・資料作成・日本語による社内報告等に整理し、業務マニュアルや職務分掌表を添付資料として整備しました。
また、候補者の学歴と職務内容の関連性が審査の要となるため、工学部で履修した内容と実際の職務との関係を説明する補足書面も追加。企業側には、外国人材受入れにあたっての社内体制(研修計画、生活支援体制など)もご用意いただき、受入企業としての信頼性を高める形で申請しました。
結果として、申請から約1.5ヶ月で在留資格認定証明書が交付され、無事に来日・就業を開始することができました。
お客様の声
初めての外国人採用で、特に在留資格の取得については社内でも誰も経験がなく、正直どこから手をつければよいか分からない状態でした。
行政書士の先生には、職務内容の整理から申請書類の書き方まで丁寧にサポートしていただき、社内でも「こんなに細かく準備するものなんだ」と学びが多かったです。
候補者の学歴やスキルがちゃんと伝わるような申請内容を一緒に考えていただけたことで、安心して進めることができました。今は彼もすっかり職場に慣れて、日本人社員とのやりとりも問題なく行えています。今後も外国人採用を進めたいと考えており、またお願いしたいと思っています。