※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
ミャンマー籍のM様は、天王寺区の専門学校を卒業後、就職活動を行っていたがなかなか内定が得られず、卒業後もアルバイトを続けながら在留期限が近づいている状態でした。アルバイト先であった焼き肉店の店主は、真面目な勤務態度を評価し「今後も一緒に働いてほしい」と考えていたが、在留資格の切替が必要であることや、外国人の雇用手続きに関して全く知識がなかったため、対応に不安を抱えていました。
店主が知人から「特定技能という制度がある」と聞き、インターネットで調べるうちに当事務所の解決事例ページを見つけ、ご相談をいただきました。M様本人も制度の詳細までは理解しておらず、「どの業務ならビザが取れるのか」「試験は必要なのか」などの疑問を持っていたため、面談にて両者からヒアリングを行い、制度の概要と取得までの流れを説明しました。
担当行政書士のコメント
まず、M様が在籍していた専門学校の卒業時期と在留期限を確認し、特定技能1号(外食業分野)での申請が可能な条件にあることを確認しました。次に、店側の業務内容を細かくヒアリングし、調理補助や接客、発注、清掃といった業務が「外食業」に該当する範囲であるかを精査。過去の申請傾向を踏まえ、職務内容書にはホール中心の業務内容を整理して記載しました。
また、M様は技能測定試験(外食業)をすでに受験済みで合格していたため、必要なのは日本語能力試験(N4以上)でした。N4の合格証をお持ちだったため、その証明書を準備し、合わせて雇用契約書、労働条件通知書、就業規則(または同等の書面)などを整備。店側には労務管理の指導も行い、36協定の提出状況や労災保険・雇用保険の加入確認もサポートしました。
提出書類は、本人・雇用主の情報、職務説明書、支援計画書など計20点近くにおよびましたが、すべて当事務所で作成・翻訳・整合性チェックを実施。申請から約7週間で許可通知が届き、M様はそのまま正社員として店舗で勤務を継続しています。
お客様の声
ビザの期限が近づいていたので、本当に焦っていました。試験には合格していても、申請方法がわからなくて、不安でした。そんなときに、先生に相談して本当によかったです。
面談では自分のやっている仕事が特定技能にあてはまるかをちゃんと説明してくれて、申請書類もたくさんある中で全部作ってくれました。日本語の書類は難しかったけど、わかりやすく教えてくれたので安心できました。
お店の人もすごく喜んでくれて、「これからも頼むぞ」って言ってくれたときは、ほんとうに嬉しかったです。天王寺で働けることになって、家賃の安い部屋も見つかって、新しい生活がスタートできました。外国人の人もあきらめずに相談してみてください。