※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
外国人本人であるY様は、大学卒業を目前に控え、日本での就職を希望していた中、大学の合同説明会で天王寺区の食品商社と出会い、韓国市場への事業展開に興味を示す企業から内定を獲得しました。
一方で、企業側は初めて外国人を雇用するということで、どのような在留資格が適用されるのか、採用後の契約書に何を明記すべきか、入管に対してどのような書類を出せばよいのか全く分からず、大学のキャリアセンター経由で当事務所に相談がありました。
初回面談では、雇用主・内定者の双方から状況をヒアリングし、職務内容が「技術・人文知識・国際業務」のいずれに該当するかを精査。今回は主に「国際業務」(海外市場開拓や通訳翻訳を含む営業活動)に該当することを確認し、必要な書類一式と記載内容を設計していきました。
担当行政書士のコメント
まず企業側に対しては、外国人雇用に必要な準備と留意点を一から説明しました。採用理由書や職務説明書においては、日本人でも対応可能な業務との違いや、Y様でなければならない根拠を明示するように指導。特に、韓国語での商談、文化的な理解を活かした商品提案など、Y様の強みを具体化することで、専門性を裏付けました。
また、雇用契約書の雛形を元に、報酬額、勤務時間、福利厚生など、入管審査に耐えうる水準で整備。企業の概要資料、登記簿謄本、営業所平面図、財務資料なども併せて収集・整理し、必要に応じて書面の翻訳や補足説明も加えました。
本人側の提出書類(卒業見込証明書、成績証明書、履歴書、志望動機書)についても、日本語での整合性や文書のトーンを調整し、提出前にすべて確認しました。結果、提出から約1ヶ月半で無事に技術・人文知識・国際業務ビザが許可され、Y様は晴れて正社員として入社。現在はSNS運用と営業活動を通じて、韓国向けの売上増加に貢献されています。
お客様の声
日本で就職したいという気持ちは強かったものの、ビザの手続きがとても複雑で、どこから始めていいか分かりませんでした。内定をもらった会社も、私のビザのことを全然知らなくて、二人で困っていたときに行政書士の先生に出会えたのが本当にラッキーでした。
最初から最後まで、全部の書類を一緒に作ってくれて、メールでも何度もやり取りして不安をなくしてくれました。先生が企業の方にも丁寧に説明してくれたおかげで、安心して準備ができたと思います。いまは働きながら、日本の社会にも少しずつ慣れてきて、本当に感謝しています。
天王寺区で就職して、日本で働きたいと思っている留学生の方には、ぜひ早めに専門家に相談して準備してほしいと思います。