※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
Y様は飲食業界で20年以上の経験をお持ちで、これまで大阪市内を中心に複数の店舗を運営されてきました。今回、鶴見区で人通りの多い商店街に位置する物件に出会い、「深夜帯にゆっくりくつろげる大人向けのラウンジバーを作りたい」との構想を持って開業準備に入りました。
物件は元居酒屋で基本的な構造は整っていたものの、深夜営業を行うにあたり「深夜酒類提供飲食店営業届出」が必要であることを把握され、ご自身で警察署のホームページ等を確認したところ、必要書類や図面の内容が非常に煩雑で、さらに構造要件が厳格であることを理解されました。
特に図面の種類や照度、音響、避難経路など、実際に現場での対応が求められる項目について「これは専門家に任せるべきだ」と判断され、「鶴見区 深夜営業 届出 行政書士」で検索。当事務所のホームページに掲載されている豊富な事例とサポート内容に共感され、お問い合わせいただきました。
初回の相談では、物件の構造、営業予定時間、店内設備の状態を丁寧にヒアリングし、現場調査の日程を速やかに設定。その段階で、「すべて任せられるので安心しました」と正式にご依頼をいただきました。
担当行政書士のコメント
Y様のご依頼では、すでに基本的な内装が整っていたこともあり、警察署への届出にあたって必要となる追加調整を最小限にとどめることができました。ただし、鶴見警察署の審査傾向として、避難経路の明確化、音響設備の配置、そして出入口や通路の照度に対して厳格な確認があるため、事前準備を徹底しました。
現地調査では、まず全体の寸法と設備位置を確認し、営業所平面図や求積図を正確に作成。客室と厨房の区画が視覚的に曖昧だったため、明確なパーティション設置をご提案し、工事業者とも連携して施工内容を確認しました。照度については、ルクスメーターを使用して出入口や通路の明るさを計測。基準を下回っていた箇所には補助照明の設置を推奨し、店内の雰囲気を損なわない範囲で基準をクリアするよう調整を行いました。
音響設備に関しては、スピーカーの配置や音量調整機器の導入方法について営業方法書に具体的に記載。過去に他店舗での指摘事例も参考にしながら、騒音トラブルを回避する構成で進めました。避難経路図についても、非常時に明確な導線が確保できるよう扉の開閉方向や距離を示した詳細な図面を提出用に整備しました。
また、営業方法書ではY様の経営方針や深夜帯の客層に合わせた安全管理体制を反映。必要な添付書類(住民票、身分証明書など)も当事務所がすべて取得し、Y様には内容確認と押印のみで済むように進行しました。
届出当日は、私がY様に同行し、鶴見警察署での質疑にもその場で対応しました。図面の精度と事前準備の万全さから、補正の指摘を受けることなく、1回の提出でスムーズに受理されました。
お客様の声
長年飲食業をやってきましたが、深夜営業に関する届出については今回が初めてで、正直かなり複雑だと感じました。自分でできる範囲を超えていたので、最初から専門家に任せようと思っていましたが、先生にお願いして本当に良かったです。
現場を実際に見てくれて、何が警察の基準に引っかかるのかを丁寧に教えてくれて、その場で「この照明は足しましょう」「ここは壁を足す必要があります」といった具体的な指示をもらえたのが助かりました。図面の作成から書類の整理、警察署への同行まで、すべてお任せで進められたので、私はお店の準備に集中できました。
結果的に、警察署での提出も一発で受理され、オープンまでのスケジュールにも一切影響が出なかったのは本当にありがたかったです。今では、地元のお客様や仕事帰りの方々に気軽に立ち寄っていただいています。次に新店舗を出すときも、必ずまたお願いしたいと思います。