※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
t様は、会社勤めをしながら趣味でパン作りを続けていた中で、地域に根ざしたベーカリーカフェを開きたいという思いを強めていきました。インスタグラムで発信したパンが地元で好評を得ていたことも後押しとなり、鶴見区の住宅街にある空き物件に出会ったことをきっかけに、思い切って独立開業を決意。
もともと物販店舗だった物件には厨房設備が一切なく、「どんな機材が必要なのか」「水回りの配置はどのようにすればよいのか」など、設備面での不安が大きくなっていったといいます。初めての開業ということもあり、何をどこに相談すればよいかすら分からない状態で情報収集を始めました。
「鶴見区 パン屋 営業許可」「大阪市 飲食店営業許可 設備条件」などの検索を繰り返す中で、当事務所のホームページに掲載された類似事例を読み、「個人でもしっかり支援してくれそう」と感じてご相談のメールをいただきました。
担当行政書士のコメント
今回の物件は、もともと物販用で厨房スペースがまったくない状態でした。まず現地を拝見し、パンの製造設備、シンク、手洗い器、冷蔵設備の配置をゼロベースで計画する必要があることを確認しました。特に製造スペースと客席スペースをどのように区切るかがポイントで、動線を確保しながらも保健所基準に適合させる設計が求められました。
厨房図面を作成する際には、限られたスペースの中でも2槽シンクと独立手洗い器の設置を確保し、機器配置のバランスにも配慮。壁面には清掃性を重視してキッチンパネルを使用し、床材は防滑性の高いビニル素材を提案しました。
保健所との事前相談では、菓子製造を伴う営業形態とイートインスペースの両立について細かい指摘があることを想定し、営業形態ごとの用途説明書や衛生計画書も当事務所で準備。当日はt様と一緒に検査に立ち会い、配置や素材説明を行い、その場で合格の内諾を得ることができました。
お客様の声
お店を持ちたいという夢はありましたが、いざ始めようと思ったら「何を揃えればいいのか」「どんな書類が必要なのか」全く分からず、本当に不安でした。ネットでいろいろ調べても、書いてあることが難しくて、これはもう誰かに頼るしかないと思ったんです。
そんなときにこの事務所のホームページを見つけて、「女性の方でも相談しやすいように工夫されている」と感じ、思い切ってメールしました。返事が早くてすぐに現地を見に来てくれて、「ここならこういう配置にしましょう」と具体的なアドバイスをくださったのが心強かったです。
手続きも全部代行してもらえて、検査も一緒に来てくださったので、自分はパン作りとメニュー開発に集中できました。いまはご近所の方が毎日のように来てくださって、地域に愛されるお店になりつつあります。本当に感謝しかありません。