※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
K様はこれまで飲食業界でホールスタッフとして勤務しており、10年以上にわたり飲食に関わる中で「いつかは自分の店を持ちたい」と考えていました。30代に入り、その夢を具体的に行動に移そうと、地元である大阪市阿倍野区で物件探しをスタート。ほどなくして見つかったのが、元事務所として使われていた路面物件でした。
間取りや立地、近隣環境にも魅力を感じたK様は、物件契約に踏み切ります。しかし「事務所だった建物を飲食店にできるのか?」「必要な設備は何があるのか?」という疑問が次々に浮かび、自力で保健所に問い合わせるも、細かい基準や必要書類についての説明に戸惑いを感じていたそうです。
そんな中、当事務所のホームページに掲載された飲食店営業許可の解決事例を目にし、「この人に任せれば安心できそう」と思い、ご相談のお問い合わせをいただきました。
担当行政書士のコメント
阿倍野区は住宅地と商業エリアが隣接しており、開業希望者からの相談も非常に多い地域です。今回のK様の物件は、元々事務所として使われていたため、厨房設備や排気系統、水回りの基準をすべて一から整える必要がありました。
まず現地調査にて確認したところ、床はタイルカーペット、シンクや排水は未設置、壁はボード貼りの状態で、飲食店基準とは大きく乖離していました。厨房を新設するにあたり、保健所の求める「手洗い器」「2槽シンク」「作業台」「冷蔵庫配置」などの基準に沿った厨房レイアウトを作成。客席との仕切りや清掃性、動線も考慮し、設備レイアウト図面を起こしました。
排気設備に関しては、近隣が住宅であるため騒音・臭気対策に配慮が必要でした。静音型ダクトファンと活性炭フィルターの導入を提案し、近隣からのクレームリスクを回避するよう配慮した設計を進めました。厨房床はクッションフロアで耐水・耐油性を確保し、壁材には清掃しやすいパネル材を使用するよう業者と連携して工事を進行。
書類面では、厨房設備図、営業概要書、衛生管理計画書、使用機器リストを当事務所で作成し、保健所への事前相談にも同行しました。申請後も必要に応じて修正対応を行い、検査日当日は現地立ち会いの上、すべての設備を丁寧に説明。結果、特段の指摘もなく、その場で飲食店営業許可を取得することができました。
お客様の声
「やっと夢だった自分の店を持てて、本当に感無量です。正直、物件を決めた時点では『本当にここがレストランになるのか?』と不安ばかりでした。でも、最初の打ち合わせで先生が現地を見て、『ここなら大丈夫です、こう改装しましょう』と言ってくれたのが大きかったです。
それからは本当にスムーズで、厨房の配置もすごく使いやすくて、実際に料理をしていても動線がスムーズです。自分では絶対に思いつかないような工夫をたくさん提案してもらえたので、今ではお客様からも『なんか落ち着く店やね』と言っていただけるようになりました。
手続きのことは全く分からなかったので、書類作成や保健所の対応も全部お願いできて本当に助かりました。検査の日も付き添ってくれて、設備の説明もしてくれて、私はほとんど見ているだけで済みました(笑)
阿倍野区で飲食店を開きたい人には、絶対に最初から専門家に相談するのがいいと思います。私は思い切って頼って本当に良かったと思っています。これからもお店を育てて、地域に愛される場所にしていきたいです。」