※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
M様は長年、製造業の企業で勤め上げてきた会社員でしたが、定年を見据えた50代後半のタイミングで、かねてからの夢であった「自分の店を持つ」ことを実現するため、退職を決意されました。飲食業の経験はアルバイト程度でしたが、自宅での料理を通じて培ってきた味に自信があり、「東淀川の地域で働く人たちに、温かい家庭料理を届けたい」との思いから、定食屋の開業を決意されました。
物件は大阪市東淀川区の閑静な住宅街の一角にある、元コンビニのテナント。広さや設備の一部はそのまま使える状態でしたが、用途変更や設備改修など多くの対応が必要なことが後から判明しました。特に飲食店営業許可の取得については、厨房設備の配置、手洗い・給湯の設置、保健所とのやり取りなど、自力での対応が難しい内容ばかりでした。
「ネットで調べてみたけど、何から手をつけていいのかわからない。そもそも、この物件で営業許可が取れるのかも不安」と悩まれていたM様は、「大阪市東淀川区 飲食店営業許可 行政書士」と検索し、当事務所のホームページをご覧いただいたのがご縁の始まりでした。初回相談では、飲食店営業許可に必要な要件と、M様の物件に不足しているポイントを丁寧にご説明。事前の保健所確認を含め、開業までのスケジュール感をご提案したところ、その場で正式にご依頼いただきました。
担当者のコメント
M様の物件は、以前はコンビニとして使用されていたものの、飲食店としての営業許可を取得するにはいくつかの改修が必要な状態でした。とくに、大阪市東淀川区保健所では、厨房の区画、手洗い設備、冷蔵庫や保管庫の配置、給湯設備の能力など、詳細な基準が設けられています。
そこでまず、現地を調査したうえで、保健所に事前相談を実施。現状の設備図と照らし合わせながら、どのような形であれば許可が下りるかを確認し、それに基づいた厨房設計を施工業者と共に練り直しました。給湯設備については、元コンビニの仕様では能力が不足していたため、交換を前提とした見積もりを業者と調整。調理スペースと洗浄スペースの区分も明確化し、保健所が求める「作業動線の明確化」に配慮した設計に変更しました。
加えて、営業設備の配置図、求積図、手洗い・給湯設備の配置図、厨房のレイアウト図といった必要書類をすべて当事務所で作成。書類の不備が原因での審査や検査の遅れが発生しないよう、事前に保健所職員と調整しながら進めました。申請から立ち入り検査までの段取りもこちらで管理し、M様が営業準備に集中できるようスケジュール管理もサポート。
結果として、提出から約2週間で営業許可が無事交付され、予定通りの開業日を迎えることができました。
お客様メッセージ
「最初は自分でもできると思っていたのですが、調べるほどに難しく、開業をあきらめようかと悩んだ時期もありました。でも、こちらに相談して本当に良かったです。物件のこと、厨房の設計、図面、保健所への相談など、すべてに付き添ってくださり、安心して進めることができました。
私のように、飲食業の経験がなくても、きちんと専門家のアドバイスを受ければ、開業はできます。実際、今こうしてお客様に『ご飯が美味しかった』と言ってもらえる日々があるのは、丁寧に支えてくれた行政書士さんのおかげです。
これからも、地域に愛される定食屋として頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。」