※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
S様は、管理栄養士の資格を活かして、天王寺エリアで「栄養バランスの整ったランチを気軽に食べられる場所を作りたい」という夢を持ち、駅から徒歩3分の好立地にあるテナント物件を契約された。物件自体はもともと雑貨店として利用されていたもので、厨房設備や飲食向けの排水処理などがまったくない状態であった。
保健所の飲食店営業許可を得るためにはどこまで設備を整える必要があるのか、どんな図面や申請書類を用意しなければならないのか、まったく見当がつかず、試行錯誤されていた。特に天王寺区のような人通りの多い場所での開業となると、衛生面の基準が厳しいのではと心配になり、インターネット検索で「天王寺区 飲食店営業許可 行政書士」と調べ、当事務所の解決事例を見て「ここに頼んでみよう」とご連絡をいただいた。
担当行政書士のコメント
大阪市天王寺区では、天王寺区保健福祉センターが営業許可の審査を担当しており、飲食店営業許可申請に際しては厨房構造、設備配置、換気機能、清掃性など多角的にチェックが行われます。今回の物件は元雑貨店だったため、厨房のスペースがなく、床や壁の材質も保健所の基準を満たしていませんでした。
まず、現地調査を行い、調理スペースをどの位置に設けるかを確認。2槽式のシンクと独立した手洗い器を配置するレイアウトを提案し、調理機器、冷蔵庫、収納棚を無理なく配置できるよう図面を設計しました。床材は防水・防滑性に優れた塩ビ素材に変更し、壁面にはステンレス板を一部貼付して、清掃性を向上させました。
また、吸排気に関しては、外気との通気性が弱かったため、厨房用換気扇と給気口を新設し、室内の空気循環を確保。管理栄養士ならではの調理工程があったため、作業動線と衛生管理の整合性も確認し、保健所との事前相談で詳細に説明できるよう準備しました。
S様は食品衛生責任者の資格を持っていなかったため、最短で受講可能な講習会日程を案内し、申込から修了証の受領までフォローしました。必要書類である厨房図、衛生管理計画書、営業内容の説明資料などは当事務所で一括作成し、提出から検査日程調整まで対応しました。
検査当日も同行し、機器の配置や調理フロー、清掃スケジュールについて保健所職員に説明。書面でも補足資料を提示し、申請内容と現場の整合性を示した結果、追加指摘もなく営業許可が交付されました。
お客様の声
開業の夢は持っていたのですが、いざ準備を始めてみると、保健所の要件がとにかく難しくて、「これは自力では無理だ」と感じていました。特に元が雑貨店だったので、「厨房ってどうやって作るの？」というレベルからのスタートでした。
行政書士の先生に相談してからは、一気に道が開けた気がしました。現地を見ながら「ここをこうすれば大丈夫」「この設備が必要」と具体的に教えていただけて、本当に安心しました。保健所の検査って何を見られるのかさえ分かっていなかったので、先生が事前に全部準備してくれたおかげで、当日もスムーズに進みました。
私は調理とメニュー開発に集中できたことで、開業直後からお客様に「おいしいし、体に良さそう」と言っていただけるメニューを提供できました。天王寺区で飲食店を始めたいと考えている方には、ぜひ一度、プロのサポートを受けることをおすすめします。安心して準備を進められますし、何より成功への近道になります。
