※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
M様は飲食業界で10年以上の経験を持ち、特にラーメン調理に強い情熱をお持ちの方でした。地元である吹田市の学生街に手頃なテナントを見つけ、自分の理想とするラーメン店を開業することを決意。しかし、元はカフェだった物件をラーメン店仕様に改装する必要があり、厨房設備や換気環境が整っていない点に不安を感じておられました。
インターネットで「吹田市 ラーメン店 飲食店営業許可」などと検索する中で、当事務所の開業支援実績に目を留めていただき、「初めての開業で不安だから、専門家に相談したい」とご連絡をいただきました。
担当行政書士のコメント
吹田市は茨木保健所の管轄となっており、飲食店営業許可の申請では厨房の構造、衛生管理、調理動線、清掃性などに対して細かな基準が求められます。特にラーメン店のような湯気や油煙が発生しやすい業態では、換気性能や排水設計が審査で重視されます。
現地を訪問したところ、厨房スペースが狭く、家庭用換気扇のままで油煙処理が不十分な状態でした。そこでまず、業務用の大型換気扇への変更と排気ダクトの設置をアドバイスし、油煙の屋外排出と周囲への臭気配慮を両立できる設備を導入していただきました。
シンクは2槽式に変更し、別途独立した手洗い器を確保。床材は耐水・防滑タイプに張り替え、壁にはステンレスパネルを取り付けて清掃性を高めました。麺ゆで機やスープ鍋など大型加熱機器の設置にあたっては、給排水の能力を再確認し、厨房内の導線がスムーズになるよう配置を再検討しました。
M様は食品衛生責任者の資格をまだ取得されていなかったため、受講日程の調整や申込手続きも当事務所で一括対応。講習終了後すぐに営業許可の申請ができるよう、厨房図、営業内容説明書、機器配置図、衛生管理マニュアルなどの書類を整備し、保健所との事前相談・申請も代行しました。
検査当日は同行し、設備や衛生体制について保健所職員へ詳細に説明。調理内容に応じた衛生管理の方針や、清掃スケジュール、食材保管ルールを事前に整理していたことで、特段の修正指摘もなく、無事に営業許可が交付されました。
お客様の声
10年以上ラーメン作りに携わってきて、「いつか自分の店を持ちたい」とずっと思っていました。理想の場所にテナントが空いているのを見つけ、いよいよ夢が現実に動き出したとき、同時に「何から始めればいいのか」「保健所の検査はどれくらい厳しいのか」などの不安も押し寄せてきました。
行政書士の先生に相談してからは、現場を一緒に見ながら「ここをこうすれば大丈夫です」と具体的な対策をその場で出していただき、とても助かりました。特に厨房の配置や換気ダクトのこと、食材の管理方法まで丁寧に教えていただいたのが印象に残っています。
検査のときも一緒に来ていただき、専門用語が飛び交う中でしっかりフォローしてもらえたのは本当に心強かったです。自分はラーメンの味に集中できたので、営業開始後すぐにリピーターも増え、学生さんたちに愛される店になりつつあります。
吹田市でラーメン店や飲食店を始めたいけれど、許可のことが心配という方には、ぜひ行政書士の先生に相談されることをおすすめします。自分の夢を支えてくれる心強いパートナーになってくれます。