※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
K様は会社員を早期退職後、飲食業への転身を目指し、手軽に始められるスタイルとしてキッチンカーに注目されていました。羽曳野市内に自宅があり、自家用車をベースにキッチンカーへ改造し、地元イベントや駅前広場などで営業を行いたいと考えていたそうです。
車両改装は専門業者に依頼済みでしたが、「キッチンカーでも営業許可が必要である」ということを後から知り、慌てて調べ始めたとのこと。ネットで調べると、飲食店営業許可の基準が通常の店舗とは異なり、「シンクの数」「給水タンクの容量」「手洗い器の独立性」など複雑な要件があることを知り、大きな不安を感じたそうです。
「羽曳野市 キッチンカー 営業許可」や「移動販売 行政書士」などで検索し、当事務所が過去に移動販売での営業許可を数多く支援していることを知り、すぐにご相談いただきました。
担当行政書士のコメント
キッチンカーで営業許可を取得する場合、保健所が定める構造基準に適合する仕様であることが求められます。羽曳野市は大阪府泉州保健所の管轄であり、キッチンカー営業についても「移動営業施設の衛生管理マニュアル」に準拠してチェックされます。
まずはK様の車両設計図を確認し、給水・排水タンクの容量(それぞれ40L以上)、2槽シンクと独立手洗い器の有無、内部の仕上げ素材(耐水・清掃性)などが基準を満たしているかを事前に精査しました。
結果として、シンクの配置は問題なかったものの、手洗い器がシンクの横に併設されていたため、保健所の「独立設置」の要件に抵触する恐れがあると判断し、業者と連携して配置変更を提案。また、換気扇と照明の配置が明確でなかったため、改善図面をもとに保健所と事前協議を行いました。
その後、営業許可申請書、構造設備の図面、車両の写真などを一式で準備。当事務所で書類の作成と提出を代行し、検査前には羽曳野市の保健所と細かく打ち合わせを行いました。
食品衛生責任者の資格をお持ちでなかったK様には、最寄りの講習会のスケジュールをご案内し、受講申込方法や受講後の手続きについてもサポート。修了証の取得を確認したうえで、正式な申請に進みました。
検査当日は私も同行し、キッチンカーの設備・導線の説明を保健所担当者へ直接行いました。構造と衛生管理マニュアルがしっかり整っていたため、検査はスムーズに完了し、許可証も数日後に無事交付されました。
お客様の声
まさかキッチンカーでここまで細かい規定があるとは思わず、最初はとても戸惑いました。自分で調べても情報がバラバラで、「給水タンクは何リットル?」「手洗い場はどこに設置すれば?」といった基本的なことすら分からず、不安しかありませんでした。
行政書士の先生に相談してからは、どこをどう修正すれば保健所に通るのか、どの資料を準備すればいいのかを明確に示してもらえて、とても心強かったです。業者とのやり取りにも入ってもらえて、車両の仕様をギリギリの予算で調整できました。
講習会の案内や申請手続きもスムーズに進めてもらえて、当日の検査でも先生が同席してくれたおかげで安心感がありました。許可が下りたときは本当に嬉しくて、今は地元のマルシェやイベントに出店して、自慢のホットサンドを提供できています。
羽曳野市で移動販売を考えている方には、間違いなくおすすめしたいサポートでした。ありがとうございました。