※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
S様は豊中市出身で、地元の大学近くで学生向けのラーメン屋を開くという夢を長年抱いていました。もともと都内の飲食店で勤務経験があり、独立志向も高かったS様は、コロナ禍の終息を機に開業を本格的に検討。運良く、以前はたこ焼き屋として営業していたコンパクトなテナント物件が空きとなり、「ここなら最小限の改装で営業できるかも」と思い契約に踏み切りました。
ところが、いざ開業準備を進めようとすると、保健所の設備基準や営業許可の手続きが分かりにくく、何をどこまで整備すれば許可が下りるのかが不明確だったといいます。特に厨房の改修範囲、手洗い場の位置、水回りの配管などが適合しているのか判断できず、DIYで補える部分と専門業者が必要な部分の見極めにも悩んでいたそうです。
インターネットで「豊中市 飲食店営業許可」「小規模 ラーメン屋 開業 支援」と検索し、当事務所の過去事例と専門性に惹かれてご連絡をいただきました。
担当行政書士のコメント
今回の案件では、物件自体がもともと飲食用途だったため、基本的な構造は活かせる状態でしたが、保健所が求める最新の基準には一部合致していない部分がありました。特に、手洗い設備が簡易すぎた点と、厨房内の床材が耐水性・清掃性に欠けていたため、この部分を重点的に改修する必要がありました。
初回の現地確認時に、厨房内の動線、給湯器の能力、冷蔵庫の設置位置、排水経路などを丁寧にチェックし、豊中市保健所のガイドラインに即した改善案を提示。S様と相談のうえ、最低限のコストで効率的に基準を満たす改修内容を策定しました。
その後、当事務所で営業許可申請に必要な図面作成や書類準備を一括で対応し、さらに食品衛生責任者の講習日程も調整のうえでご案内。S様自身で講習を受講していただき、証明書を取得後に申請書に添付しました。
申請前には保健所へ事前相談を行い、提出書類と現地設備が一致しているかを念入りに確認。当日は申請書類一式を当方が提出し、検査日程の調整から当日の立ち会いまで全面的に対応しました。厨房とホールの清掃状態も事前に確認を済ませていたため、現地検査では特に指摘事項もなくスムーズに許可が下りました。
お客様の声
飲食店で働いていた経験はあったものの、「自分で開業する」となると、営業許可の取り方がまったく分からず、最初はとても不安でした。特に、手洗い場の位置や厨房の床材、給湯設備のことなど、自分で判断できない細かい基準が多く、ネットで調べても情報がバラバラで困っていました。
こちらの行政書士さんは、現地に来て細かいところまで一緒に見てくれて、「ここは問題ない」「ここだけは変更しないといけない」と明確にアドバイスしてくれたのが心強かったです。内装業者さんとの打ち合わせでも内容を共有してくれたので、スムーズに工事も進みました。
書類もすべて代行で作成してもらえたので、私は料理の試作や集客準備に集中できました。検査の日も一緒に保健所に対応してもらえたので安心して受けられ、無事に営業許可が出たときは本当にうれしかったです。
学生さんたちが通いやすい店を目指して、今はランチ営業をメインに頑張っています。豊中で飲食店を始めたい人がいたら、ぜひ一度相談してみるといいと思います。