※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
T様は中国・福建省出身で、日本の専門学校を卒業後、一度帰国して飲食業界で実務経験を積みました。以前から「日本で本格的な中華料理店を開業したい」という夢を持ち、生活環境もなじんでいた大阪府柏原市での開業を決意されました。
柏原市は大阪市内よりも家賃や初期費用が抑えられ、かつ地域住民に飲食需要が高いことから、外国人が飲食店を始めるには最適なエリアだと考えたそうです。しかし、いざ開業準備を進める中で、日本での法人設立や店舗契約、経営管理ビザ取得に関する具体的な手続きがわからず、インターネットで「柏原市 経営管理ビザ 飲食店開業」「外国人 起業サポート 大阪」などで検索。当事務所のホームページをご覧になり、外国人起業支援や地域密着型サポートに安心感を持ってご相談いただきました。
初回相談では、「法人設立の方法」「ビザ取得の要件」「資金計画」「物件契約から開業までのスケジュール管理」など、基本から丁寧にご説明し、T様の夢の実現に向けて一歩一歩準備を進めることになりました。
担当行政書士のコメント
経営管理ビザの取得には、しっかりとした事業計画と、500万円以上の投資、安定した収益基盤を持つことが求められます。T様の場合、まずは株式会社の設立からサポートし、資本金の準備、事業目的の設定、役員構成の整理を行いました。
その後、柏原市内の駅近物件を確保し、内装工事、厨房機器の購入、スタッフ採用、各種許認可取得など、段階的に開業準備を進めました。事業計画書には、単なる「中国人向けの店」ではなく、地域住民や日本人ファミリー層に向けた親しみやすい店舗づくりを盛り込みました。地域イベントへの出店、SNSを活用した集客、ランチ営業による地域密着型サービスの強化など、柏原市の地域性に合った運営方針を打ち出しました。
最終的に、これらの準備状況や事業の将来性、地域貢献の意義をまとめて出入国在留管理局に申請し、約2カ月で無事に経営管理ビザの許可を取得しました。T様は、柏原市内に本格中華料理店をオープンし、地域住民からも好評を得て順調な経営をスタートしています。
お客様の声
日本で自分の店を持つことが長年の夢でしたが、実際にやってみると、日本の会社設立やビザ申請はとても難しく、途中で諦めそうになりました。そのたびに先生に相談して、一つひとつクリアしていけたことが本当に心強かったです。
柏原市でお店を開いたことで、地域の方々にも本格的な中国料理を楽しんでもらえて、「おいしい」「また来たい」と言ってもらえるのが嬉しいです。オープンしたばかりですが、すでに常連のお客様も増えてきていて、これからもっと地域に根付いていきたいと思っています。
次は新メニューの開発や、将来的にはもう1店舗展開も目指したいです。今後のビザ更新や、スタッフのビザ取得なども引き続きサポートをお願いしたいです。本当にありがとうございました。
