※本事例は個人情報の観点からモデルケースとして地域や一部内容を変更して記載しています。
ご依頼の経緯
Y様は、藤井寺市内で10年以上飲食店を経営し、地域に根ざした営業を行ってきました。しかし近年、人手不足が深刻化し、特に接客やメニュー開発、インバウンド対応ができる人材の確保に課題を感じていました。そんな折、アルバイトとして働いていた留学生Aさん(20代・女性、ベトナム出身)の語学力と接客センスに着目し、卒業後も正社員として採用したいと考えるようになりました。
当初はアルバイトから正社員への雇用切替が可能かどうか、また飲食業界で「技術・人文知識・国際業務ビザ」が取得できるのか不安に思い、インターネットで「大阪 外国人 ビザ 飲食店」と検索。複数の行政書士事務所を比較したうえで、実績が豊富で相談の対応が丁寧だった当事務所に問い合わせをいただきました。
ご相談時、Y様は「飲食店でも技術・人文知識・国際業務ビザが取得できるのか」「本人の在留資格が切れないか」といった不安を抱えており、早急な対応を希望されていました。Aさん自身も「日本で働きたい」という強い意欲があり、Y様と共に申請準備を進めることとなりました。
担当行政書士のコメント
今回のご依頼では、飲食業界における「技術・人文知識・国際業務ビザ」の取得が課題となりました。飲食店の現場スタッフではなく、店舗運営やメニュー開発、外国語での接客業務、SNSマーケティングなどの「企画・管理・広報」的な業務内容であることを詳細に説明する必要がありました。
まず、Y様にはAさんが担当する業務内容を「単純労働」に分類されないよう整理していただきました。加えて、雇用契約書や業務内容説明書、職務分掌表、過去の売上データ、外国人観光客向けサービスの導入状況などを詳細に準備。これらの資料をもとに、出入国在留管理局に対して「本件雇用が日本人と同等以上の待遇で、専門的な業務に従事するものである」ことを丁寧に説明しました。
特に今回は、藤井寺市という大阪府内のローカルなエリアで外国語対応を強化し、地域経済の活性化にも貢献している点をアピールしました。その結果、申請から約1カ月で「技術・人文知識・国際業務ビザ」が許可され、Aさんは卒業後すぐに正社員として勤務を開始することができました。
お客様からのメッセージ
正直、飲食店でこのビザが取れるとは思っていませんでした。最初に相談したとき、事務所の先生から「ちゃんと業務内容を整理すれば可能性はある」と言ってもらえて、安心してお任せできました。
ビザの申請手続きってもっと時間がかかるかと思っていましたが、事前準備をきっちりやったおかげか、スムーズに許可されたので本当に感謝しています。本人も日本で働けることをとても喜んでいて、私たちのお店の新しい戦力として今後の活躍に期待しています。
これからも藤井寺市で地域密着型のお店として、日本人も外国人も働きやすい職場づくりを目指していきたいと思います。ビザのことで困ったら、また相談させてもらいますので、今後ともよろしくお願いいたします。