概要文
大阪市北区で脱サラしてバーを開業したいというK様から、「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」と「飲食店営業許可申請」のサポート依頼を受け、物件調査から書類作成、行政対応までを一括で支援した事例をご紹介します。複雑な許認可手続きに不安を感じていたK様が、安心して開業準備に専念できるよう支援し、予定通り開業を実現されたまでのプロセスを詳しくご紹介します。
顧客概要
- クライアント:K様(30代・男性)
- 地域:大阪府大阪市北区
- 業態:深夜営業を予定したカウンターバー(酒類提供)
- 特徴:会社員を辞めて独立、念願の飲食店を初めて開業
K様は、大阪市北区で長年サラリーマンとして働いていましたが、いつか自分の店を持ちたいという夢を持ち続けておられました。節約と準備を重ねた末、ついに物件契約にこぎつけ、開業に向けて本格始動されたタイミングで当事務所にご相談いただきました。
ご依頼の経緯
K様は自身の手でバーを開業するために、物件選びから内装プランまで意欲的に取り組まれていました。物件は大阪市北区の繁華街エリアに位置し、夜の集客が見込める好立地。内装工事の打ち合わせも進め、理想とする空間づくりに力を入れておられました。
ところが、「深夜0時を超えて営業するには警察署への届出が必要」といった情報をインターネットで知り、さらに「飲食店営業には保健所の許可も必要」と分かり、突然不安に襲われたとのことです。「物件はもう決まっているのに、許可が下りなかったらどうしよう」「開業に遅れが出たら資金的に厳しい」といった悩みを抱えていたところ、地域に詳しい行政書士を探そうと「大阪市北区 バー 深夜営業 行政書士」と検索し、当事務所のホームページを見つけてくださいました。
担当者のコメント
K様から初めてご相談を受けた際、「手続きはまったく分からないけれど、とにかく早く、スムーズに開業したい」という明確なご要望をいただきました。そのため、K様が開業準備に集中できるよう、当事務所で以下のような対応を一括で行う方針を立てました。
- 物件の用途地域・建築基準法上の適合調査
- 飲食店営業許可申請に必要な設備要件の確認とアドバイス
- 内装図面の確認とレイアウトの指導
- 保健所・警察署との事前相談の代行
- 書類一式の作成と提出代行
- 審査・現地調査への立ち会い
特に、深夜酒類提供飲食店営業開始届出では、営業所の構造要件(壁の高さ、照度、視認性など)を満たしているかを厳しく確認されるため、K様の希望する内装とのバランスを取りながら調整しました。また、保健所から指摘されやすい厨房設備や手洗い場の位置などについても、工事着工前に改善点を指摘し、効率よく準備を進めていただきました。
行ったことの詳細
- 物件調査とレイアウト確認
K様から提供いただいた間取り図を元に、飲食店営業許可と深夜営業届出の双方で求められる構造基準を満たしているかをチェックしました。問題点があれば、早期に内装業者へ伝えて改善できるようサポートしました。 - 保健所への申請準備と同行
営業許可のための必要書類(平面図、設備仕様書、食品衛生責任者証など)を整え、保健所へ事前相談を実施。K様にも同席いただき、許可要件の最終確認を行いました。 - 深夜酒類提供飲食店営業開始届出の作成と提出
警察署への届出に必要な構造設備概要書、営業の方法、平面図、音響設備説明書などの書類を準備し、開業10日前という期限を厳守して提出。事前相談では、提出内容について警察担当者と細かくやり取りし、指導事項が出ないよう慎重に進めました。 - 各種立会いとフォローアップ
保健所の現地確認や警察署からの指導内容にも対応し、問題点の修正について業者と連携して即座に対応しました。K様が開業スケジュールを変更せずに済むよう、タイトな工程管理を意識しました。
結果と効果
こうした取り組みの結果、K様の店舗は無事に「飲食店営業許可」と「深夜酒類提供飲食店営業開始届出」が通り、当初予定していたスケジュール通りにバーをオープンすることができました。K様は開業準備に集中できたことで、メニューや雰囲気作りにも力を入れられ、オープン当初から多くのお客様を迎えることができたそうです。
また、法令遵守を徹底して開業されたため、開店後も行政からの指摘を受けることなく、安定した営業を続けておられます。
お客様の声
「ここまで細かく手続きが必要だとは正直思っていませんでした。最初は不安でしたが、ひとつひとつの工程を丁寧に説明してくれたので、安心して任せることができました。特に、開業直前の時期は気が気じゃなかったのですが、行政書士の先生が間に入ってくれたことで、精神的にも支えられました。結果として、開業予定日に間に合い、念願だった自分のバーを大阪市北区でオープンできました。これから多店舗展開を視野に入れていくので、今後も引き続きサポートをお願いしたいと思っています。」